2022年5月号|特集 アルファに、胸キュン。
【Part3】アルファを作った音=村井邦彦の脳内音楽
インタビュー
2022.5.17
インタビュー・文/田中久勝
(【Part2】からの続き)
――作曲家として多忙を極めながら、その高い好奇心から様々な音楽に興味を持たれていたと思いますが、やはりジャズというのが村井さんのクリエイターとしての大きな核、芯となっているのでしょうか。
村井邦彦 そうですね、好奇心があるから、人に教えてもらったものや情報をゲットしたものは、とにかく全部観たり聴いたりするんですよ。例えば、ビートルズが来日するという話を聞くと、「どんなもんだろう」って日本武道館に行ったし、本当にいろいろなものを観たり聴いたりしました。外国で仕事をし始めると、僕が一番仲良くなったのが、アトランティック・レコードの創始者のアーメット・アーティガンというミュージックマン。彼も相当なジャズ・マニアで、だから友達になったというところもあります。彼は僕よりも20歳以上も年上だから、もっと古いジャズを知っていて、よく一緒にいろんなフェスやクラブに行ったりしました。
村井邦彦(むらい・くにひこ)
●1945年生まれ。作曲家・編曲家・プロデューサー。米国ロサンゼルス在住。60年代後半、慶應義塾大学在学中より本格的に作曲を始め、森山良子、赤い鳥、タイガース他多くのアーティストに作品を提供する。一方、プロデューサーとしては'69年に音楽出版社アルファミュージックを設立。'77年にはアルファレコードの創業者、プロデューサーとして荒井由実(現・松任谷由実)や、細野晴臣が在籍したバンド、ティン・パン・アレーを見いだし、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を世界に送り出し成功に導いた。現在はTVドラマやミュージカル舞台作品を作曲するなど、活動の幅をますます広げている。著書に『村井邦彦のLA日記』(リットーミュージック)がある。音楽ウェブサイト「リアルサウンド」で「モンパルナス1934~キャンティ前史」を好評連載中。7月3日には東京芸術劇場で『村井邦彦55周年コンサート モンパルナス1934』を開催。リアルサウンド「モンパルナス1934~キャンティ前史」
https://realsound.jp/2020/11/post-657689.html
村井邦彦作曲活動55周年記念コンサート「モンパルナス1934」KUNI MURAI
村井邦彦の5 年ぶりとなる来日公演決定!
オーケストラとの世界初演楽曲
海宝直人、真彩希帆、田村麻子らシンガーが集結
日時:2022年7月3日(日)16:00開場/17:00開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール
演奏:オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮:森亮平
出演:村井邦彦 海宝直人 真彩希帆 田村麻子
チケット︓12,000円(全席指定・4歳以上入場可)
企画:オフィスストンプ
制作協力:アースワークエンタテインメント
主催:読売新聞社 オフィスストンプ
お問合せ:キョードー東京 0570-550-799 オペレーター受付時間 (平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)
https://www.geigeki.jp/performance/20220703c/
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【Part4】アルファを作った音=村井邦彦の脳内音楽
インタビュー
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