放送後記 from 能地祐子
今週と来週は、お待ちかね!大貫妙子さんをゲストにお迎えしてお送りします。以前ご出演いただいた回のアンコール配信も大好評、ぜひまたゲストに呼んでくださいというリクエストもたくさんいただいておりました。今回は6月10日に発売されたばかり、バンドネオン奏者・小松亮太さんとのアルバム『Tint(ティント)』の話題を中心にお届けします。初めての共演から15年あまりの時を経て実現したコラボレーション・アルバム。小松さんは世界的に活躍するアルゼンチン・タンゴ界の若きスーパー・スターですが。このアルバムではタンゴという枠にとらわれず、大貫さんとのコラボレーションならではの自由で新しい音楽の世界を見せてくれます。ポップ・ミュージックの世界ではなじみの薄い“バンドネオン”という楽器ですが、とても表情豊かで素晴らしい音色。とりわけ大貫さんの歌声とは、本当に美しく溶け合っているんです。番組では、大貫さんがこの楽器の性格や魅力についてもわかりやすく教えてくださいました。
去年、キャリアの始まりとなったシュガー・ベイブの結成から40年を迎えた大貫さん。銀次さんとはデビュー当時からの音楽仲間ということで、話はどんどん弾んで広がってゆきます。真摯な音楽談義から貴重な昔話まで、リラックスした雰囲気のなかで笑いの絶えない楽しい収録となりました。大貫さんの「若い頃はジャニス・ジョプリンみたいな声に憧れたの」という意外なエピソードには銀次さんも「知らなかった!」とびっくり(笑)。
《銀次のオススメ》では、高木ブーさんを始めとするオーダーメイド・ファクトリーで発売が決定した作品をあれこれご紹介しております。81年、活動休止前最後のアルバムとなったBUZZの『BUZZ AGAIN』の発売決定も嬉しいニュースでしたが。実は、とても残念なお知らせ。BUZZのおふたりでの活動が、ゲスト出演などを除き、今年8月に行われる飯田でのライブを最後に終了することになったそうです。おふたりには是非とも番組に遊びに来ていただきたいですね。みなさまからもぜひ、番組ゲスト・リクエストのメッセージを!
番組では、皆さまからのメッセージをお待ちしております。ご意見、お聞きになってのご感想、こんなゲストを呼んでほしいというリクエストなどなど、何でもけっこうです。よろしくお願いします。みなさまの声が銀次さん、スタッフ一同の励みになります! このページのメッセージフォームからお送りいただけると幸いです。次回も引き続きゲストは大貫妙子さん。ますます盛り上がりますよ!お聞きのがしなく!
●次回予告
2015年6月19日更新予定
第111回「Tint/大貫妙子」特集その2
~お客さんは一番の演出家編~
ゲスト:大貫妙子
伊藤銀次のPOP FILE RETURNSへのご意見、ご希望
出演者プロフィール
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO(リオ)
●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト
アーカイブ配信 パーソナリティ紹介
土橋一夫(どばし かずお)
●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。