ラジオ|アーカイヴ配信|伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第46回「須藤 薫」特集その2~ポニーテールつけてターンするよ!編~

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2014.3.14




第46回「須藤 薫」特集その2 放送後記 from 土橋一夫

「POP FILE RETURNS」第46回放送、お楽しみ頂けましたか?

今回も引き続き須藤薫さんの特集をお送り致しました。

特に今回は、銀次さんがプロデュースされた薫さんのアルバム『More Than Yesterday』や、その前にリリースされた杉真理さんプロデュースによるオムニバス・アルバム『Summer Lounge』に収録された銀次さん作曲によるナンバー「8月生まれ」におけるエピソードなどを中心にお話してみました。

プロデューサー/作曲家としての銀次さんから見た須藤薫さんの話は、まさに銀次さんならではの視点でしたね。

そしてポニーテールをなびかせながらの薫さんのターン、この曲を聴くたびに思い出します。

当時、打ち込みサウンドを採り入れることになった経緯や、デビューするまではポップスの王道よりはむしろジャジーなものが得意だったこと、その辺りをベースにして歌唱力をひけらかさずにナチュラルにポップスを表現することが出来る人だったことなど、薫さんの歌とサウンドに関する証言が色々と飛び出しました。

そして薫さん語録の数々。

薫さんの周りは、いつも楽しい空気が流れていました。

放送の中でも銀次さんが話しておられましたが、これからもう一度、銀次さんや杉さんたちを中心にして須藤薫さんの新たな作品を作ってみたかったですね。

個人的な話で恐縮ですが、以前須藤薫さんの紙ジャケのリイシューをさせて頂いた際に、私からは「薫さん、新しいソロ・アルバム作りましょうよ!」というお話を何度もさせて頂きました。

スタジオからの帰り道、乃木坂から私の事務所のある原宿まで何度も薫さんが運転する車で送って頂いたのですが、車内でいつもそんな話をしていました。

するとその度に薫さんは「杉さんたちと一緒だったら、機会があればね…」というお返事でしたので、いつか実現したいと思っていたのですが…。

それが出来なかったのが本当に心残りでなりません。


改めまして須藤薫さん、本当にありがとうございました。

薫さんの作品は、これからも大切に聴き続けていきたいと思います。



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今回までの須藤薫さん特集のご感想もお待ちしております。

また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも対応しております)。

それでは第47回の放送をどうぞお楽しみに。





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出演者プロフィール

伊藤銀次

伊藤銀次(いとう ぎんじ)

●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO

RIO(リオ)

●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
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アーカイブ配信 パーソナリティ紹介

土橋一夫(どばし かずお)

●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。

能地祐子(のうじ ゆうこ)

●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。