ラジオ|アーカイヴ配信|伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第59回 映画「捨てがたき人々」特集~ほか弁買いに行くシーンが好きだ編~
ゲスト:榊英雄 監督、榊いずみ

会員限定

2014.6.13




第59回 映画「捨てがたき人々」特集 放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第59回放送、お楽しみ頂けましたか?今回はいつもとはちょっと趣向を変えまして、以前からリクエストを頂いておりました映画をテーマにした回となりました。そこで6月7日から公開されました映画『捨てがたき人々』の話題を中心に、榊英雄監督、榊いずみさんご夫妻にお越し頂き、色々とお話をお伺いしました。以前この番組に榊いずみさんにご出演いただいたことが縁となって、今回の榊英雄監督のご出演に繋がった訳ですが、映画にもそして音楽にも共通するプロデュース論に始まり、映画『捨てがたき人々』の制作エピソードをたっぷりとお届けしました。監督が生まれ育った長崎の五島列島で撮影されたこの映画『捨てがたき人々』ですが、原作のジョージ秋山さんのご子息と監督が友人関係であったことからこの作品を映画化することになった経緯や、撮影地を五島列島に選んだ理由、1本の作品に全てを注ぎ込んでくれた主演の大森南朋さんとの素敵なエピソード、20日間の合宿体制で臨んだ撮影、現地での交流、制作上の迷いと葛藤、榊いずみさんが書かれた主題歌「蜘蛛の糸」から光が見えたラストの方向性など、貴重なお話満載でした。この映画制作の裏にある、榊英雄監督の今作にかける強い考えと故郷への思いを通じて生まれたこの映画は、本編で銀次さんも言われている通り、まさにフィールズ・イブ・ドリームス的な自分のアイデンティティを発見する旅でもあったわけです。しかも大森南朋さんのお父様である麿赤児さんが主宰する大駱駝艦を若い頃に見たことのある銀次さんの貴重なお話も飛び出し、とても楽しい収録となりました。『捨てがたき人々』を見に行かれる前の予習編として、ぜひ今回の放送をお聴き頂ければさらに深く映画を理解できることと思います。榊英雄監督、榊いずみさん、ありがとうございました!またお会いできるのを楽しみにしております。
さてこの番組は『GOLDEN☆BEST』の収録曲に則ってお話を進めて参りましたが、これからは皆さんのアイディアを元にしての特集を考えて行きます。「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストやお便りで成り立っております。皆様からのご意見やご要望、採り上げて欲しい内容、ゲストのアイディアなどをお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。どうぞメールでご参加下さい!また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも対応しております)。それでは第60回の放送をどうぞお楽しみに。次回はいよいよ『GOLDEN☆BEST』最後の1曲「ウキウキWATCHING」のお話です。



伊藤銀次のPOP FILE RETURNSへのご意見、ご希望

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出演者プロフィール

伊藤銀次

伊藤銀次(いとう ぎんじ)

●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO

RIO(リオ)

●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト

アーカイブ配信 パーソナリティ紹介

土橋一夫(どばし かずお)

●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。

能地祐子(のうじ ゆうこ)

●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。