ラジオ|アーカイヴ配信|伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第77回 「VISITORS/佐野元春」特集その2~銀次!僕は浮いているかな?編~
ゲスト:音楽ライター 能地祐子さん

会員限定

2014.10.17




第77回 「VISITORS/佐野元春」特集その2 放送後記 from 土橋一夫
「POP FILE RETURNS」第77回放送、お楽しみ頂けましたか?今回も前回の放送に引き続き、音楽評論家の能地祐子さんをゲストにお迎えしまして、佐野元春さんの『VISITORS』についての話題をお届け致しました。10月29日に『VISITORS DELUXE EDITION』がリリースされますが、ここに収められた当時の音源やライヴ活動について、そして帰国後の1985年5月に品川プリンスホテル・アイスアリーナにて銀次さんをゲストに迎えて行われたライヴ音源から「夜を駆けぬけて」(これは『VISITORS DELUXE EDITION』には未収録/初出音源)も聴きながら、この当時『VISITORS』がどんな形でシーンやファンに迎え入れられたのか、その反応はどういったものだったのかということを、アーティストとして近い立場から見ていた銀次さんと、当時のファン目線的な捉え方での能地さんと私の視点、といった感じで、とても楽しい放送になりました。当時をタイムリーで知る方には懐かしく、さらに新たな発見もあったのではと思います。この2回の放送を通して私が強く思ったこと、それは時を経てから改めて、当事者側と当時受け取る側だった人達がクロス・トークすることで、その時の状況がより立体的に見えてくる、ということでした。個人的な話で恐縮ですが、以前Hi-Fi Record Store店主の大江田信さん(ご自身も林亭として音楽活動をされ、レコード会社のディレクターなどを経て現在は渋谷で輸入レコード店を経営されています)と雑談した時に、ディレクターとして音楽を作る上で一番大切なことは何ですか?という質問をすると、大江田さんは「ファン目線を忘れないことだ」と言われました。番組収録の帰り道、今回の放送内容とリンクするその言葉が私の中でフィードバックされ、とても印象的な1日となりました(ちなみにこれも不思議な縁ですが、大江田さんはコロムビア時代の佐藤奈々子さんのディレクターでもあり、奈々子さんに曲提供をしていた、若き日のデビュー前の元春青年を知る人でもありました)。
さてこの番組のセカンド・シーズンでは、皆様のアイディアを元にした特集をどんどん考えて行きます。皆様からのご意見やご要望、採り上げて欲しい内容、ゲストのアイディアなどをお待ちしておりますので、是非番組ホームページの「投稿フォーム」からお寄せ下さい。「POP FILE RETURNS」は、リスナーの皆様からのリクエストやお便りで成り立っております。また過去の放送の再配信も期間限定ですがスタートしておりますので、是非チェックしてみて下さい(スマートフォンにも実験的にですが対応しております)。それでは次回の放送をどうぞお楽しみに。次週は遂にエンジニアの吉田保さんが登場します!



伊藤銀次のPOP FILE RETURNSへのご意見、ご希望

●ご意見・ご希望

●お住まいの都道府県

●ご年齢

●性別

●ラジオネーム(任意のニックネーム)

出演者プロフィール

伊藤銀次

伊藤銀次(いとう ぎんじ)

●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
▶Facebook

RIO

RIO(リオ)

●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト

アーカイブ配信 パーソナリティ紹介

土橋一夫(どばし かずお)

●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。

能地祐子(のうじ ゆうこ)

●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。