ラジオ|アーカイヴ配信|伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第88回「新春放談2015」その1~Facebookは個人の放送局編~

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2015.1.9




第88回「新春放談2015」その1 放送後記 from 能地祐子
 新年あけましておめでとうございます。
 2015年の始まりと共に、伊藤銀次の「POP FILE RETURNS」も3rdシーズンを迎えました。これを機に、約2年間続いてきた番組もちょっとリニューアル。番組の楽しさはそのままに、ますます幅広く、銀次さんならではの視点でさまざまな音楽をご紹介していければと願っております。ということで、今回から私、音楽ライターの能地祐子も番組のお手伝いをさせていただくことになりました。昨年は佐野元春さんの『VISITERS』特集と、故・大滝詠一さんのベスト盤『BEST ALWAYS』特集でゲストとして番組にお邪魔させていただきましたが、その時にも、ウェブ・ラジオというメディアを介して銀次さん&土橋一夫さんがリスナーの皆さんと作り上げてゆく、あたたかい雰囲気の“場”の心地よさが何より印象的でした。フツツカモノゆえ頼りないところも多いかと思いますが、この楽しい場所に参加させてもらえるご縁にワクワクしております。皆さんからのご意見ご感想を伺いながらがんばりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!
 さて、そんな3rdシーズンの第1回目は新年にふさわしく銀次版“新春放談”!? 『行った年・来た年』と題しまして(笑)、銀次さんと私とで昨年の音楽シーンを振り返ったり、今年の展望などを語ってみました。前編となる今回は昨年、2014年の話題を中心に。
 番組ではそれぞれの《2014年の1曲》をご紹介しましたが……銀次さんの選んだ1曲、みなさんはどう思われましたか? 私は「ものすごく意外!」かつ「なるほど!」でした。多くの人に愛されるポップ・ヒットとことんシンプルでキャッチーであると同時に、マニアも唸らせる仕掛けがあちこちに隠されているような奥深さがあるんですね。こういう、音楽に対するさりげなくも鋭い視点はやっぱり銀次さんらしい。さすがです。私は、一昨年の12月30日に亡くなった大滝詠一さんの曲をご紹介させていただきました。大滝さんにまつわる銀次さんの貴重エピソードの数々は、今後も折々で語っていただきたいです。
 番組後半は、新企画のプチ特集《銀次のオススメ》! この番組を配信している大人のためのミュージック・ナビゲーションサイト“OTONANO”で紹介されているカタログの中から、気になる作品をピックアップ。寿司屋のカウンターで大将のオススメを握ってもらうような気分で、古今東西の音楽を愛する《目利きのオヤジ》こと銀次さんに聴きどころを語ってもらおう!というもの。記念すべき第1回目は、2012年に急逝された天才マルチ・プレイヤーにしてシンガー・ソングライター、佐藤博さんが82年に発表したジャパニーズ・ポップスの名盤『アウェイクニング(覚醒)』をご紹介。昨年末、待望の2枚組スペシャル・エディションが発売されたばかりです。元ハックルバック、ナイアガラ関係や山下達郎さんとのセッションでもお馴染みだった佐藤さん、彼を70年代から知る同世代の銀次さんならではの逸話の数々は興味深かったです。
 番組へのお便り、ご感想、呼んでほしいゲストや《銀次のオススメ》へのリクエストなどなど、引き続き番組ホームページの“投稿フォーム”からお寄せください! 聞き逃してしまった回の再配信なども、リクエストいただければ幸いです。



伊藤銀次のPOP FILE RETURNSへのご意見、ご希望

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出演者プロフィール

伊藤銀次

伊藤銀次(いとう ぎんじ)

●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO

RIO(リオ)

●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト

アーカイブ配信 パーソナリティ紹介

土橋一夫(どばし かずお)

●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。

能地祐子(のうじ ゆうこ)

●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。