ラジオ|アーカイヴ配信|伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第89回「新春放談2015」その2 ~新譜?今年はやってみよう!編~

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2015.1.16




第89回「新春放談2015」その2 放送後記 from 能地祐子
  昨年のあれやこれやをふり返った前回に続き、POP FILE RETURNS新春放談《後編》をお届けします。昨年は銀次さんにとっても喪失感や寂しさと向き合わざるをえない“立て直しの1年”だったようですが。そんな時期を乗り越えての2015年は、新しい時代の始まり。気持ちも新たになり、創作意欲もいよいよメラメラしてきたご様子です。収録前は「でも、あれをやる、これをやるって先に言っちゃうとさ、有言不実行になったらイヤだからさぁ」とのことでしたが……むふふ、銀次さん、ちょっとだけ言っちゃいました!? ひょっとしたら、この番組の新春スクープかもしれません。
 新年の1曲、ということでまずは私のリクエスト曲(?)「涙の理由を('94 mix)」を。個人的な話で恐縮ですが、着任のご挨拶がわりにいちばん好きな“銀次ソング”をかけさせてもらいました。当時、40歳を迎えた銀次さんが、この歳でどんな風に“ポップス”をやっていけるんだろうと考えた時にフィル・コリンズのことが思い浮かんだとか。あらためて、伊藤銀次ならではのポップス観がよくわかるエピソードの数々は興味深かったです。ここで語られている音楽観って、銀次さんがご自身の活動の中でこれからやろうとしていることへの“抱負”のようにも聞こえてきますね。今年は新生uncle-jamとしての活動も楽しみです。4人組バンドとしての初レコーディングも期待していいですよね!?……なぁんて話で盛り上がりつつ、ラジオからたくさんの音楽を教えてもらった世代として《POP FILE RETURNS》も盛り上げてゆきましょう!ということで、銀次さんが選んだ新年の1曲はuncle-jamの「Dream Again ~ ラジオからP.S.I Love You」でした。


 新コーナー《銀次のオススメ》では、TM NETWORKの『CAROL』デラックス・エディションをご紹介。「銀次さんがTM NETWORKを語るの!?」と意外に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、さすが“目利きのオヤジ・銀次”なのです。この視点、面白いです。守備範囲、広すぎ!?


 番組をお聴きになってのご意見・ご感想、リクエスト……などなど、お待ちしております。ホームページ内メールフォームからお願いいたします。新春1回目の放送中、銀次さんの粋な計らいにて実現した再放送リクエスト、大貫妙子さんをゲストにお迎えした回もさっそく配信開始しました(期間限定)。まだまだ不慣れでお聞き苦しいところもあるかと思いますが、温かいメッセージもたくさんいただき感謝です。さらにジャンプアップしてゆきたい新シーズンにご期待ください!よろしくお願いいたします。



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出演者プロフィール

伊藤銀次

伊藤銀次(いとう ぎんじ)

●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO

RIO(リオ)

●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト

アーカイブ配信 パーソナリティ紹介

土橋一夫(どばし かずお)

●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。

能地祐子(のうじ ゆうこ)

●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。