放送後記 from 能地祐子
“POP FILE RETURNS”3rdシーズン、記念すべき初のゲストはDr.kyOnさん!
今回はボ・ガンボスのデビュー・アルバム『BO & GUMBO』発売25周年を記念して企画された、完全生産限定・豪華仕様4枚組ボックス『1989』を特集。言うまでもなくボ・ガンボスのオリジナル・メンバーであり、ボックスの監修もされたkyOnさんに、ボ・ガンボスとしてデビューした当時のお話や、ボックスの聴きどころ、監修にあたっての秘話、急逝から早くも15年になる故・どんとさんとの思い出……などなど、たっぷり語っていただきました。ボ・ガンボスはデビュー当時から大好きだったという銀次さん、懐かしの7センチCDシングルを今でも持っていると言う話にはkyOnさんもビックリ。
銀次さんとkyOnさんといえば、もちろんザ・ハートランドとザ・ホーボー・キング・バンド…という“元春つながり”もありますし。03年、結成30年目にして実現したココナツ・バンクのファースト・アルバムでの、客演したkyOnさんのニューオーリンズ・ピアノの熱演も忘れられません。お互いアメリカ南部音楽への憧れをルーツに持っていたり、関西人としては先輩・後輩(?)関係だったり……と共通点はいろいろあるのですが。収録前、「最近は、いつごろお会いになったんですか?」と尋ねると、「佐野君のライブ以来? いや、この間もどっかで会ったよね?」「新幹線のホームですよ」「そうだ。kyOnが帰ってきたところで、僕は大阪に行くところで(笑)」「銀次さんとは、そういうすれ違いが結構多いですよね」と。ちょっと意外ですが、こうしてふたりでじっくりと向き合ってお話をする機会はなかなか貴重だったみたいですよ。
新コーナー《銀次のオススメ》、今回のネタはおなじみ《オーダーメイドファクトリー》。現在、商品化めざして予約受付中のタイトルの中から、雪村いづみさんの2枚組ライヴ・アルバム『FASHIONABLE CONCERT』に注目。まだCD化されていない作品ですが、なんと今回は、スタジオ内にターンテーブルを持ち込んで“目利きのオヤジ”銀次さんにアナログ盤をかけてもらいました! 昨年、佐野元春さんとのコラボ・ライヴで雪村さんと共演しているkyOnさんも、若き日の彼女のパンチの効いた歌声に感激していました。CD化実現に向け、リスナーの皆さんもぜひチェックしてみてくださいね。まだまだ予約受付中です!
次回はDr.kyOnさんをお迎えしての《後編》をお届けします。もちろん、お話はさらに盛り上がりまくり。で、せっかく“ドクター”と“プロフェッサー”が顔を合わせる機会ですから、やっぱり……はい、あんな話やこんな話も聞いちゃいました!どうぞお楽しみに。
番組ではご意見・ご感想、リクエスト……などなど、お待ちしております。ホームページ内メールフォームからお送りいただけます。“この作品が《オーダーメイドファクトリー》でCD化されるように、番組を通してみんなで応援したい!”なんていう企画もあったら楽しそう。よろしくお願いします!
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第89回「新春放談2015」その2 ~新譜?今年はやってみよう!編~
2015.1.16
伊藤銀次のPOP FILE RETURNSへのご意見、ご希望
出演者プロフィール
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO(リオ)
●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト
アーカイブ配信 パーソナリティ紹介
土橋一夫(どばし かずお)
●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。