ラジオ|アーカイヴ配信|伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第91回「BO GUMBOS 1989」特集その2~元春を支えるプロフェッサーとドクター編~ゲスト:Dr.kyOn

会員限定

2015.1.30





 ボ・ガンボスのデビュー30周年を記念ボックス『1989』をご紹介いただいた前回に続き、ゲストにDr.kyOnさんをお迎えしてお送りします。ボ・ガンボスの名曲を聴きながら、今回は銀次さんとの《共通点トーク》でもりあがりました。


 前回の放送後記でも書きましたが、本当に銀次さんとkyOnさんは共通点が多いんです。まず誕生日が1日違い(!)だし。同じ関西育ちだけど音楽活動は東京のほうが長いところも似ているし。収録中、実はお互い、ルーツが熊本にあるということも発覚。《肥後もっこす+関西系》という希有なジャンルということで意気投合しました……て、なんなんだ、そのジャンルは(笑)。あと、どちらも大学は理系なんですよね。確かに、おふたりの会話を聞いていると理系キャラだなと思うところはあちこちにありますし。今回、理系ミュージシャンの魅力というのがよくわかった気がしました。確かに理系男子はロマンチスト、ですよね。


 そして。ハートランドでは《プロフェッサー》と呼ばれていた銀次さんと、《ドクター》と呼ばれるkyOn。となれば、やっぱり、やっぱり、このふたりが揃ったとなれば訊いてみたいですよね、佐野元春さんとの仕事について! 銀次さんもkyOnさんも、ジャンルを問わず本当にたくさんの個性的なヴォーカリストと組んできたわけですが。そんな中でも、佐野元春という人はいかにスペシャルな存在なのか。そのあたりもじっくり伺っちゃいました。ドクターとプロフェッサーが語る佐野元春論。必聴です。最強です。愛と尊敬、そして鋭い観察眼(笑)。このふたりも凄いんだけど、そんな人たちをバンド仲間として抜擢した佐野さんの慧眼にもあらためて驚きます。そんなわけで《昭和の元春ギャル》ことワタクシは楽しくて楽しくて笑いが止まらない収録でしたが、今ごろ佐野さんは謎のくしゃみが止まらない……かもしれません。ごめんなさい( ・∀・)。


 《銀次のオススメ》では、ジャンルを超えたポップ・ミュージック愛好家にはおなじみ、を金沢寿和さん選曲監修の和モノ、シティ・ポップスのバイブル”Light Mellow”シリーズの最新盤をご紹介。なんと、古今の名曲がずらり並ぶ3タイトル、選曲はもちろんのことジャケも素敵。銀次さんも収録前にインデックスを眺めながら「本当にいい曲、いっぱい入ってるんだよね」。今回はソニー編のラストを締めくくる、我らが銀次先輩のナンバーをお聴きいただきます。「まさかヒロミ・ゴーと自分が同じコンピに入る日が来るとは」と、そんなところでもひそかに大喜びの銀次さんなのでした(笑)。


 さて、番組では皆さまからのご感想、ご意見、ゲストや企画へのリクエストなどなどをお待ちしています。この番組ホームページ上のメールフォームからお送りいただけますので、一言メッセージだけでもお気軽にお送りくださいね。始まって間もないサード・シーズンですが、日々たくさんのあたたかいメッセージをいただいて銀次さん&スタッフ一同うれしく拝見しております。ありがとうございます! なかなか番組内ですべてをご紹介できないのが心苦しいのですが、今後は《放送後記》の中でもお便りご紹介できればなと思っています。よろしくお願いします。



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出演者プロフィール

伊藤銀次

伊藤銀次(いとう ぎんじ)

●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO

RIO(リオ)

●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト

アーカイブ配信 パーソナリティ紹介

土橋一夫(どばし かずお)

●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。

能地祐子(のうじ ゆうこ)

●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。