放送後記 from 能地祐子
前回のパート1も、すでに大反響をいただいておりますが。今回のパート2では、さらにディープに盛り上がります。いまみちさんは昨年、シンガー・ソングライターの椎名純平さんらと新バンド《ヒトサライ》を結成。いまみちさんは昨年、ご自身のバースデイにバンド結成を宣言。55歳で新しくバンドを組むというのは、確かになかなか珍しいことではあります。が、みなさまご存じのように、当番組には、還暦にして新バンドを組んだセンパイがいるわけです(笑)。それはもう、話が弾まないはずがありません。「若い時の衝動でバンド組んで、痛い目に遭って、歳を取るとソロになっていくという人も多いんだけどね」と、銀次さん。それでもやっぱりバンドが好きなんだと意気投合するお二人のトーク、もう、スタジオ内のスタッフも全員が至福のひとときでした。銀次さんも、収録後、今回はいまみちさんにものすごく刺激をもらったよと嬉しそうでした。
《ヒトサライ》(いささか物騒なバンド名の由来、番組内で伺ったらナルホド!でした)は、まだデビューの予定なども決まっていないそうなのですが。今回、番組では初オリジナル・デモ音源をお聴ききいただけます。なんと、この番組で初オンエアなのだそうです!ありがとうございます。お話は尽きることなく、次はぜひギターでセッションも……なんて提案も飛び出しました。そういえば、今回、いまみちさんとお話している時の銀次さんはやっぱり、ものすごく“ギタリストの顔”になるんだなぁと思いました。ギタリスト同士の会話って、言葉以上に何かバイブレーションみたいなものを交わしているような気がします。うらやましい。番組では、ギタリストをゲストに迎えての対談シリーズも実現したいです。
なお《ヒトサライ》、東京では今月17日に初ワンマンを終えたばかりなのですが。3月21日には大阪・西天満のGANZ toi,toi,toiでもワンマン「春分の日にヒトサライ」が開催予定です。詳しくは、いまみちさんの公式サイトhttp://homepage3.nifty.com/chordstroke/にて。
《銀次のオススメ》は、ますます熱い“オーダーメイドファクトリー”の話題です。以前ゲストにも来てくださった榊いずみ(橘いずみ)さんのビデオクリップ集『Izumi Clips』が、ついに規定予約数に達して商品化が決定! ということで、お祝いのご報告でございます。いまみちさんもいずみさんの歌声を大絶賛されていて、最近共演した時の「リハーサルでの歌を聴いて、ボニー・レイットか!?と思った」というエピソードを聞かせてくださいました。
これまで以上に充実した番組をめざしてスタートした新シーズン。今年から番組を聴き始めてくださったという方からのメッセージもいただき、今後もより多くの音楽ファンのみなさまに楽しんでいただける企画を考えてゆきたいと思っています。そうだ、時には銀次さんを刺激するサプライズ企画なんかもやりたいですね。みなさまからの番組へのご感想、ご意見、アイディア、リクエスト……など、お待ちしております。ひとこと感想でも結構です、よろしくお願いいたします。ページ内のメールフォームからお送りください。
次回は、ついに初ソロ・アルバムを発表するラッツ&スターの佐藤善雄さんをゲストにお迎えします。このソロ・アルバムには、銀次さんも深~く関係しているのです。じっくりお話を伺いたいと思います。そして、ラッツ&スターと銀次さんといえば、やはりナイアガラのお話なども飛び出すかな!? どうぞお楽しみに。
伊藤銀次のPOP FILE RETURNSへのご意見、ご希望
出演者プロフィール
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO(リオ)
●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト
アーカイブ配信 パーソナリティ紹介
土橋一夫(どばし かずお)
●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。