ラジオ|アーカイヴ配信|伊藤銀次のPOP FILE RETURNS

第97回「Barry /佐藤善雄」特集その2~若いベースヴォーカルついて来い!編~
ゲスト:佐藤善雄

会員限定

2015.3.13




放送後記 from 能地祐子
 先週に続きまして、デビュー35周年を迎えたラッツ&スターの国民的ベース・ボーカリスト佐藤善雄さんをゲストにお迎えしてお送りします。今回は佐藤さんの初ソロ・アルバム『Barry』のお話に加えて、大滝詠一さんの『NIAGARA CD BOOK2』の発売も近いということでラッツ&スターとナイアガラ・サウンドの深いご縁についてもたっぷり語っていただきました。ラッツ&スター(当時シャネルズ)が「ランナウェイ」でデビューするよりずっと前から彼らに注目し、自身のアルバムやCMソングのレコーディングにも起用していたのが大滝詠一さんでした。当時まだまだ日本では一般的ではなかった“ドゥーワップ”というジャンルに結成当時からこだわってきたシャネルズにとって、大滝さんは最大の理解者であり、メンター的存在でもあったんですね。その後、彼らの人気によってドゥーワップという言葉が一般的にも浸透するようになり、大滝さんともプロデュースや楽曲提供で多くのコラボを重ねてきたわけですが。そんな長きにわたる歴史の一端、ラッツ&スターの佐藤さんならではの視点から“大滝詠一”をお話してくださいました。また、レコード会社の社長さんとして見る、日本のインディペンデント・レーベル・オーナーの草分けとしての大滝さん……というお話もとても興味深かったです。


 《銀次のオススメ》では、落語のDVDボックスをご紹介しました。もともと落語好きの銀次さんですが、ご自身が聞きに行くだけでなく、噺家さんがライヴに見に来てくれたり……と、最近ますます落語づいているとのこと。そして実は、佐藤さんも落語が大好き! あまりにも大好きで、今回のアルバム『BARRY』の最後には世界初(たぶん)の“落語で聴く、音のライナーノーツ”が収録されているのです。ソニーミュージックの落語レーベル《来福》から発売されている作品もずいぶんお買い求めくださっているらしく、しばし落語談義で盛り上がりました。お二人の話を聞いていると私も落語を聞いてみたくなり、収録後さっそく《来福》レーベルのサイトをチェックしてしまいました(笑)。


 番組では引き続き、みなさまからのメッセージをお待ちしております。お聞きになっての感想、こんなゲストを呼んで欲しい、アンコール放送のご希望などなど、このページのメッセージフォームからお送りいただけると幸いです。また、全国津々浦々と旅して回る銀次さんのライブをご覧になった感想など、目撃情報(笑)もぜひお寄せください。よかったら、もうすぐ100回を迎える番組へのお祝いメッセージなどもお願いします!


次回は、3月21日に発売される大滝詠一さんの完全生産限定12枚組『NIAGARA CD BOOK2』の特集。ナイアガラ・セッションの大黒柱にして、銀次さんの盟友・上原“ユカリ”裕さんをゲストにお迎えします。大阪時代から40年以上にわたるおつきあいのおふたりですが、一緒に番組出演するのは超超超レアなことだそう。どうぞお聞きのがしなく!



伊藤銀次のPOP FILE RETURNSへのご意見、ご希望

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出演者プロフィール

伊藤銀次

伊藤銀次(いとう ぎんじ)

●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO

RIO(リオ)

●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト

アーカイブ配信 パーソナリティ紹介

土橋一夫(どばし かずお)

●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。

能地祐子(のうじ ゆうこ)

●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。