放送後記 from 能地祐子
ついに100回目を迎えました、伊藤銀次の 『POP FILE RETURNS』! 銀次さんのデビュー40周年アニバーサリー行事のひとつとして始まり、オトナの音楽好きのためのオアシスとしてたくさんのリスナーの方に支えられて続いてきました。私はまだ今年1月から番組に参加させていただいたばかりなのですが、幸運にも、銀次さん、土橋一夫さん、そして番組開始以来のスタッフ達とで作ってきた歴史の100回目の節目に立ち会わせてもらうことができました。記念すべき100回は何をしましょうか、と、ずいぶん前から相談していたのですが。やはり、番組を愛して応援してきてくださった方々に、いつもどおりの『POP FILE RETURNS』をちょっとだけスペシャル・バージョンでお届けするのがいちばんではないかという結論に達しました。
ということで、100回スペシャル! この3月でデビュー35周年を迎えた佐野元春さんが、「銀次、100回おめでとう!」と遊びに来てくださいました。佐野さんのアニバーサリー・イヤーについてもたっぷり伺いながら、時間もいつもよりちょっぴり長めのスペシャル増量バージョンでお届けします。いやぁ、リスナーのみなさんも同じことを感じておられるかと思いますが、やっぱり銀次さんと佐野さんが一緒にいる空気ってホントにホントに何というか、ものすごく特別なものがありますよね。まさにリユニオン、という感じ。もう、今週はこれ以上ワタクシがグダグダ申しあげるのは野暮というもの。この素敵な時間、たっぷりじっくりお楽しみください。ちなみに佐野さん、ナニゲに冒頭の'ぱちぱちぱちー'の拍手から参加してます(笑)。
《銀次のオススメ》、いつもは私が'目利きのオヤジ'こと銀次大将を訪ねるコーナーなんですが。こちらも今回はちょっとスペシャル仕様でお届けしますよ。お聞き逃しなく。余談ですが、私が学生の頃、なじみのレコード屋さんに行くと店長さんや常連客が「このアルバム、いいんだよね」とか「あの曲、誰が歌ってるの?」とか店先で楽しそうに音楽談義をしていて、それを隣でこっそり聞くのが楽しみでした。こんなオトナになりたいなぁ、と思ったものです。今週のこのコーナー、なんかそんな雰囲気をちょっと思い出しました。
次回も、もちろん! 佐野元春さんをお迎えしてお送りします。さかのぼって、おふたりの懐かしいお話もいろいろ伺いましたよ。ぜひ、お聞きになっての感想をお寄せくださいね。また、こんなゲストを呼んで欲しい、アンコール放送のご希望などなども引き続きお待ちしております。このページのメッセージフォームからお送りいただけると幸いです。
次回2015年4月10日更新予定
第101回「佐野元春35周年」特集その2 ~「ガラジェネ」「サムデイ」誕生秘話編~
ゲスト:佐野元春
伊藤銀次のPOP FILE RETURNSへのご意見、ご希望
出演者プロフィール
伊藤銀次(いとう ぎんじ)
●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。
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RIO(リオ)
●1974年三重県津市生まれ。
アートが好きな父親の影響を受け、3歳から地元の作家 大浦峰郎氏 のもとで水彩画や工作、油彩を学び、次第に画家を志すようになる。
1989 年、本格的に絵画を学ぶ為、中学卒業後単身渡米、アメリカの芸術高校、芸術大学を経て1995年帰国。
1998年 趣味で友人たちと組んたバンドで歌っていたところを、吉本興業が運営していたコミュニティーラジオ「YES-fm」のプロデューサーに「歌は全然イケてないけど、歌と歌の間のMCが最高におもろいし、声がいい!」とスカウトされ、突如ラジオDJ としてデビューする。
1999年~2000年 大阪のFM802でミュージシャンの番組アシスタントを経験後、FM大阪でレギュラー番組、名古屋のZIP-FMのオーディションで優勝しレギュラー番組を獲得など、音楽好きがこうじてデビュー直後から次々と番組が決まる。
その後、大阪を中心にFM大阪、FM802(大阪)、ZIP-FM(名古屋)、東京FM系列全国ネットなどで15年以上にわたりレギュラー番組を担当、テレビ番組出演や、イベントMC、CM・番組ナレーションなど仕事の幅は広がり、多忙を極める。
タレントとしての仕事がどんどん増える一方、忙しくて満足に筆を持つことすらできない状況に悩み続ける。
そして2014年、画家としての活動に専念するため、関西の主要レギュラー番組を全て辞め、FM大阪の30分間の収録番組だけを持って上京。
その後インターナショナルアートフェスティバルファイナリストとしてニューヨークで作品が展示されるなど、鮮やかな色遣いと、優美で繊細な線、独特な感性から生み出される作品は国内外で高く評価される。
また、一度は手放してしまった声の仕事も、依頼が後をたたず、東京のラジオ局でのDJの他、海外のラグジュアリーコスメブランドのCMナレーションや、国内を代表するアーティストのPVナレーションを担当するなど精力的に活動。
現在は東京で画家RIO UMEZAWAとして国内外で活躍しながら、ラジオDJやイベントMC、ナレーションの仕事も続け、コミュニケーション・話し方講師、アートセラピストとしても活動を続けている。
▶オフィシャルサイト
アーカイブ配信 パーソナリティ紹介
土橋一夫(どばし かずお)
●テイチク等を経て(有)シャイグランス代表となり『Groovin'』を創刊、また"Surf's Up Design"を設立しアート・ディレクターとしてジャケットや書籍等を多数手掛ける。ディレクターとしては杉真理、村田和人、玉城ちはる等の新作、細野晴臣、伊藤銀次、杉真理、須藤薫、村田和人、フィル・スペクター関連やA&M等の再発を担当。著書に『ジャケガイノススメ』、編・監修書に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』等がある。K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のパーソナリティ/構成を担当中。FLY HIGH RECORDS主宰。
能地祐子(のうじ ゆうこ)
●東京生まれ。大学時代から音楽ライターの仕事を始め、現在に至る。音楽誌を中心に、ロックからJ-POP、アイドル歌謡までジャンル問わず評論、紹介記事を執筆中。音楽以外の趣味は、野球観戦。