2022年4月号|特集 『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』
【Part2】”もうひとつのトライアングル”による証言 ザ・ドキュメント・『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』
ドキュメンタリー
2022.4.4
インタビュー・文/田中久勝
「あんなに楽しそうな雰囲気の歌入れはこれまで見たことがない」(白川隆三)
(【Part1】からの続き)
『A LONG VACATION』から『VOL.2』に至る経緯について、白川は「全く覚えていない」と語っている。しかし、『A LONG VACATION』が売れまくる中で大滝の元に舞い込んできた一本のCMの話が根本にあって、それを『VOL.2』でやろうという大滝のアイディアと決断に感心したことを覚えているという。
白川隆三(しらかわ・りゅうぞう)
●1943年7月28日生まれ。 '68年、CBS・ソニーの創業と同時に入社。 営業部を経て'74年に制作部に移動。 太田裕美、中原理恵などの制作を手がける。 また、大滝詠一『A LONG VACATION』、『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』、 加藤和彦『あの頃、マリー・ローランサン』などの制作を担当。 '84年にCBS・ソニー宣伝部長を経て、EPIC・ソニー宣伝部長に就任。 '94年にSPEビジュアルワークス(現アニプレックス)を設立し、社長、会長を歴任。 2004年に退職し、九州大学ユーザーサイエンス機構の特任教授。須藤晃(すどう・あきら)
●音楽プロデューサー・作家。1952年8月6日、富山県生まれ。'77年、東京大学英米文学科卒業後、株式会社CBS・ソニー(当時)入社。'96年より株式会社カリントファクトリー主宰。尾崎豊、村下孝蔵、浜田省吾、杉真理、玉置浩二、橘いずみ、石崎ひゅーいらを担当し、音楽制作のパートナーとして数々の名曲・名アルバムを発表。言葉(歌詞)にこだわったプロデュース・スタイルでメッセージ性の高い作品を生み出し続けている。伊藤銀次(いとう・ぎんじ)
●1950年12月24日、大阪府生まれ。'72年にバンド“ごまのはえ”でデビュー。その後ココナツバンクを経て、シュガー・ベイブの'75年の名盤 『SONGS』(「DOWN TOWN」は山下達郎との共作)や,大瀧詠一&山下達郎との『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』('76年)など,歴史的なセッションに参加。'77年『DEADLY DRIVE』でソロ・デビュー。以後、『BABY BLUE』を含む10数枚のオリジナル・アルバムを発表しつつ、佐野元春、沢田研二、アン・ルイス、ウルフルズなど数々のアーティストをプロデュース。『笑っていいとも』のテーマ曲「ウクウキWATCHING」の作曲、『イカ天』審査員など、多方面で活躍。-
【Part3】”もうひとつのトライアングル”による証言 ザ・ドキュメント・『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』
ドキュメンタリー
2022.4.8
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【Part1】”もうひとつのトライアングル”による証言 ザ・ドキュメント・『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』
ドキュメンタリー
2022.4.1