2022年4月号|特集 『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』
【Part3】ホイチョイ・プロダクションズ代表 馬場康夫 ~私を’82年に連れてって~「資生堂とカネボウのCM世界観が80年代の都市化を推し進めた」。
インタビュー
2022.4.18
インタビュー・文/栗本斉[otonano編集部]写真/島田香
「<A面で恋をして>は、資生堂のキャンペーン・ソングだったよね。松田聖子の役割もそうだけれど、資生堂とカネボウが世の中の流行を作っている時代があった」(馬場康夫)
――(【Part2】からの続き)ところで馬場さんは、大滝詠一さんをどのようにとらえていたんですか。
馬場康夫 『A LONG VACATION』はもちろん聴いていたし、アルバムも持っていた。永井博のイラストだよね。擦り切れるほど聴いたかというと、そういうわけではないけれど、その頃の今でいうシティポップみたいな音楽のひとつとして聴いていた感覚かもしれない。