2026年10月号|特集 TOKYO CITY POP

②笠井紀美子『TOKYO SPECIAL』|シティポップの-New Standard-名盤21

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レビュー

2026.10.2

文/油納将志


笠井紀美子
『TOKYO SPECIAL』

1977年9月21日発売

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01. バイブレイション
02. やりかけの人生
03. 夏の初めのイメージ
04. ベリー・スペシャル・モーメント
05. 人はそれぞれ
06. TOKYO SPECIAL
07. 木もれ陽
08. テイク・ミー
09. 待ってて


その言葉をリズムの中で自在に響かせる歌声


 ギル・エヴァンスとの共演も経験したジャズ・シンガーの笠井紀美子が、’77年9月に発表した日本語詞によるアルバム。全曲の作詞を安井かずみが手がけ、鈴木宏昌が編曲を担当。鈴木率いるコルゲン・バンドのメンバーを中心に、多彩な演奏陣を迎えて制作された。

 山下達郎がリンダ・キャリエールのために書いた曲に安井が日本語詞を付けた「バイブレイション」は、’77年に先行シングルとして発売された。リンダの録音は長く未発売だったが、ここではタイトなリズム隊の演奏に乗せ、笠井が言葉を軽やかに弾ませていく。