2026年9月号|特集 Chara

Part3|Charaヒストリー

会員限定

解説

2026.9.14

文/石角友香


(【Part2】からの続き)

Part3


 ’96年のデビューから’03年までのEPIC・ソニー時代、徐々にソウル/R&Bのタイム感や歌心とオルタナティヴロック/インディポップの質感やD.I.Y精神を地続きの表現として模索してきたChara。その音楽性とスタンスはジャンルを超え、彼女の下の世代に影響を及ぼしていた。特に2000年代初頭から’16年のデビュー25周年前後まではそうした若手アーティスト、バンドマンとのコラボレーションの印象が強い。もちろん、そこには彼女の素地がソングライターであり、初めて自分で買った楽器がシンセサイザーだったことや元祖宅録女子であることも大いに影響している。そしてそれは現在インディ/オルタナR&Bと呼ばれ、グローバルに共感を集める女性アーティスト、例えばSZAやソランジュ、範囲を広げるとフィービー・ブリジャーズらにも通じる資質を感じさせ、そのこともCharaが常にリアルタイム・アーティストであることと無関係ではないと思わせてくれるのだ。