2026年9月号|特集 Chara

第2回:2026.8.2 Billboard Live TOKYO レポート|Chara 35th Anniversary 2025-2026

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スペシャル

2026.9.7

文/大窪由香 写真/岩澤高雄


第2回:2026.8.2 Billboard Live TOKYO レポート


 
 デビュー35周年の記念すべきアニバーサリーイヤーの幕開けを飾るように、この夏、特別なビルボードライブ・ツアー“Chara Sweet Soul Sessions 〜Mojo Popcorn Returns〜”が大阪、東京の2カ所で開催された。今回のツアーは、2024年に開催され大好評を博したソウルフルなセッションシリーズ“Mojo Popcorn”の復活版である。会場となったビルボードライブ東京は、ステージと客席の近い親密な空間。客席には開演を待ちわびるファンの静かな熱気が漂い、グラスの触れ合う音や談笑の声が心地よく響いている。8月2日はツアーの最終日。第二部の公演をレポートする。

 会場が暗転し、開演を告げるSEとして流れてきたのは、ドリーン・シャファーが歌う「I Can’t Give You Anything But Love」。邦題は「捧ぐるは愛のみ」。“あなたにあげられるものは愛しかない”という普遍的でロマンチックなメッセージは、愛を歌い続けてきたCharaのステージの幕開けを告げる、温かくて美しいプロローグだった。その歌に乗せて、バンドメンバーがステージに上がる。バンドマスターを務めるShin Sakaino(Ba)、井上銘(Gt)、井上薫(Key)、竹本健一(Cho&Per)、稲泉りん(Cho)、そして今ツアーが初参加となる松浦千昇(Dr)。Charaが絶対の信頼を寄せる実力派ミュージシャンたちだ。拍手と歓声が沸き上がる中、鳴らし始めたのは「Duca」のイントロ。ファンのすぐそばを軽やかに通り抜け、柔らかな笑顔とともにステージに立ったCharaが、軽快なビートに乗せて、ぴょんぴょんと無邪気に跳ねながら歌い始める。甘くかすれたウィスパーヴォイスが、極上のバンドアンサンブルと溶け合い、会場の隅々まで満たしていく。観客も自然と“Duca Duca”と声を合わせ、1曲目から最高潮の盛り上がりを見せる。その熱気を受けて、歌い終わったCharaも「いい感じ」と笑顔を見せた。