連載|伊波真人のシティポップ短歌

今月のお題「EPO / VITAMIN E・P・O」

2026.8.14

今月のお題

EPO / VITAMIN E・P・O1983年


太陽のように明るく輝く歌声。EPOのヴォーカルにそんな印象を持つ方も多いだろう。本作は資生堂の春のキャンペーンソングに使用されて大ヒットしたシングル「う、ふ、ふ、ふ、」を含む4作目のアルバム。彼女の代表曲として人気の高い「土曜の夜はパラダイス」を筆頭に、弾けるようなポップ・ナンバーが並び、EPOの華やかなヴォーカルが聴こえてくる。ソングライティングのセンスの良さはもちろん、アレンジを手掛けた清水信之の功績も大きい。シンセサイザーの音色を効果的に使ったきらびやかな雰囲気のサウンドは、“シティポップ”という言葉そのものを体現している。

ビタミンのサプリメントじゃ癒せない 恋の苦さを手のひらに置くビタミンのサプリメントじゃ癒せない 恋の苦さを手のひらに置く




伊波真人(いなみ・まさと)

歌人。1984年、群馬県高崎市生まれ。早稲田大学在学中に短歌の創作をはじめる。2013年、「冬の星図」により角川短歌賞受賞。雑誌、新聞を中心に短歌、エッセイ、コラムなどを寄稿。ポップスの作詞家としても活動中。ラジオ、トークイベントへの出演なども行う。音楽への親しみが深く、特にシティポップ、AORの愛好家として知られる。著書に、歌集『ナイトフライト』など。2026年6月に第二歌集『ブルーアワー』を刊行。本連載をまとめた書籍『シティポップ短歌』(遊泳舎)も好評発売中。

『シティポップ短歌』