2026年8月号|特集 浜田省吾

⑦『SAND CASTLE』音質検証|SHOGO HAMADA 50th Anniversary Vinyl Collection

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スペシャル

2026.8.18

検証・文/山本浩司  写真/島田香


 1983年に発売された浜田省吾のセルフ・カヴァーによるバラード・セレクション『SAND CASTLE』が、ソロ・デビュー50周年を機にアナログLP化された。2003年にリマスターされたデジタル音源をもとにカッティングされた本作を、オーディオ評論家の山本浩司があらためて試聴。そのサウンドの魅力を検証する。



浜田省吾
『SAND CASTLE』

2026年1月21日発売/SEJL 108
オリジナル盤:1983年12月1日発売/27AH 1655


Side A ①君に会うまでは ②君の微笑 ③散歩道 ④いつわりの日々 ⑤愛という名のもとに
Side B ①朝のシルエット ②丘の上の愛 ③片想い ④陽の当たる場所 ⑤愛しい人へ




鮮明な音像と豊かな残響が描く、バラード・セレクションの新たな表情


 1983年にリリースされた過去作のバラード・ナンバーを厳選し、超一流のスタジオ・ミュージシャンのバッキングを得て再演された(編曲は佐藤準氏)7枚目のアルバム。録音・ミックスは“ポップス職人”吉田保氏で、CBS・ソニー信濃町スタジオでレコーディングされた。本LPは2003年にシドニーのでドン・バートリーによってリマスターされた音源を元にカッティングされている。

 吉田氏が手がけた作品ならではのクリーンでフレッシュなサウンド。今の耳で聴いても古くささを一切感じさせない仕上がりだ。とくに絶妙なリヴァーブがかけられた浜田のヴォーカルがとても生々しい。加えて低域から中低域にかけてどっしりとした厚みがあり、ベースとドラムズの表情がとても豊かだ。ステレオフォニックな音の広がりもすばらしい。

 A①「君に会うまでは」は、ストリングスがワイドに広がり、ヴォーカルがファントムセンターにシャープに定位する。アルペジオで奏でられるギターの響きが美しい。A②「君の微笑」はとりわけ澄明でクリアーなサウンド。ベースの音が手でつかめそうなトランスペアレンシーを感じさせる。アコーディオンの間奏がふっと浮き上がってくるのも面白い。A③「散歩道」で印象的なのはヴォーカルの質の高さ。コーラスの雄大な広がりも印象的だ。

〈試聴機材〉

アナログプレーヤー:LINN KLIMAX LP12

プリアンプ:OCTAVE Jubilee Preamp

パワーアンプ:OCTAVE MRE220

スピーカー:JBL K2 S9900





山本浩司 (やまもと・こうじ)
月刊『HiVi』、季刊『ホームシアター』の編集長を経て、2006年よりフリーランスのオーディオ評論家に。リスニング環境はオクターブ(ドイツ)のプリJubilee Preと管球式パワーアンプMRE220の組合せで、38cmウーファーを搭載したJBL(米国)のホーン型スピーカーK2 S9900で再生している。アナログプレーヤーにリンKLIMAX LP12を愛用中。




浜田省吾オフィシャルWebサイト : https://shogo.r-s.co.jp/

浜田省吾公式アカウント :
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