2026年8月号|特集 浜田省吾

【Part2】浜田省吾2026|ドキュメント:50周年アニヴァーサリーイヤー

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レポート

2026.8.7

文/兼田達矢

【Part1】からの続き)

浜田省吾、2026年夏、光と影の季節 ――


 2026年5月1日、〈SHOGO HAMDA ON THE ROAD 2025-2026 Under The BLUE SKY〉のThe Second Periodが岡山から始まった。このツアーは、The First Periodが50年目のツアーでThe Second Periodが51年目のツアー、ということになる。浜田のツアーの基本コンセプトであるON THE ROADというフレーズ自体はそもそも「移動の途中」という意味だから、50年目だろうが51年目だろうが、ご当人たちからすれば途中であることに変わりはないのかもしれない。

 もっとも、我々にしても人生という旅の途中であるという意味では同様で、だからそのチケットがプレミアムであることはよく知られている浜田のコンサートに参加できることがあったとして、それは例えば同じ長距離バスにたまたま乗り合わせるような偶然のようにも思える。ただ、その偶然の結果として2時間余りの間に確かに魂が触れ合うような感覚を共有することになるから、やはり偶然という言葉でその経験を語るのは軽過ぎると誰もが感じるのだろう。



〈SHOGO HAMDA ON THE ROAD 2025-2026 Under The BLUE SKY〉より
Photo by Junji Naito


 6月12日、The Second Periodの10本目(The First Periodからの振替公演だった愛媛を含めれば11本目)のライヴが東京国際フォーラムホールAで開催された。開演までの時間、会場には浜田が歌う様々なカヴァー曲が流されていたのだが、開演前最後の曲が3人のメンバーで唯一存命だったネドラ・タリーが4月に亡くなったばかりのロネッツの曲「BE MY BABY」だったのはたまたまかな? 追悼の意図があるのかな? などと思いを巡らせていたら、本番のMCでは何度か年齢が話題になり、果てはゼレンスキーから「あなたに残された時間は少ない」というメッセージを送られたプーチンが浜田と同い年だという話も出たりした。そういうことが印象に残るのは自分の年齢のせいもあるのだろうか。基本的には、みんなただの偶然などでは決してない、素敵過ぎる時間を浴びた僥倖を満喫しているうちに終わってしまったという感じなのかもしれないが、その素敵過ぎる時間がファンタジーではなく、現実に根差したリアルな幸福感を感じさせてくれるから、またそれぞれのON THE ROADに戻っていけるということだけは間違いないだろう。



〈SHOGO HAMDA ON THE ROAD 2025-2026 Under The BLUE SKY〉より
Photo by Junji Naito






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