2026年7月号|特集 渡辺美里

【Part5】渡辺美里スペシャル・ロングインタビュー

会員限定

インタビュー

2026.7.29

インタビュー・文/大谷隆之 写真/山本佳代子


【Part4】からの続き)

19歳のときの『eyes』がそうだったように、60歳の今にしかできない曲、歌えない曲が集まってくれた


── インタビュー最後に、還暦を迎えた3日後にリリースされた最新作『Birthday』についても聞かせてください。オリジナル・アルバムとしては7年ぶりですが、制作にあたって何か方向性のようなものはありましたか?

渡辺美里 うーん……コンセプトとか、そういう大げさな感じはなかったかな。ただ還暦ってそもそも、人生がひと巡りしてまた出発点に戻るって意味じゃないですか。新たに生まれ直せる機会と考えれば、とてもとても尊いことだと思いますし。と同時に、やっぱり60年分の重みっていうのかな。長く生きていれば、もちろんハッピーな出来事だけじゃなくて。大切なものを失ったり、お別れしたりしなきゃいけない場面もたくさん出てくる。7年前に『ID』というアルバムを出して以降、当たり前だけど、人生ってその繰り返しなんだなって感じる瞬間がどんどん増えてきたのね。

── なるほど。

渡辺美里 そう……ちょっと個人的な話になっちゃうけれど……昨年もまた古い仲間とのお別れがあって。アルバム『BREATH』(’87年)とか『ribbon』(’88年)の時代からプロモーション活動を頑張ってくれた中心人物なんですけど。渡辺美里というシンガーを広く世の中に知ってもらうために全力でアイデアを出し、いつもストレートに意見をぶつけ合えた。ヒットしたときは必ず、誰よりも嬉しそうにお祝いをしてくれて……。

── 何という方ですか?




●渡辺美里 (わたなべ・みさと)
1985年デビュー。翌年「My Revolution」がチャート1位となり、同年8月、女性ソロシンガーとして日本初となるスタジアム公演を西武スタジアムにて成功させる。以降20年連続公演という前人未到の記録を達成し、渡辺美里の活動の中でも代名詞的な存在となる。2005年西武スタジアムに終止符を打った翌年、2006年からは、毎年「美里祭り」と題して様々な都市でLIVEを開催。渡辺美里の活動は音楽だけにとどまらず、ラジオのパーソナリティー、ナレーション、2012年、2014年はミュージカル「アリス・イン・ワンダーランド」で不思議の国を支配する『ハートの女王』を演じるなど、様々な分野にチャレンジし続けている。デビュー35周年に向け、2019年には、20枚目のオリジナル・アルバム『ID』を携えて、「35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020」を開催。2020年7月1日には35周年を記念した3枚組ベストアルバム「harvest」をリリース。オリコンデイリーランキングで1位を記録し、昭和・平成・令和と3時代で1位を獲得。2024年には5月1日に59枚目のシングル「BITTER★SWEET ROCK’N’ROLL」をリリース、また当時CDでしか発売されなかった「HELLO LOVERS」、「うたの木Gift」を初アナログ盤としてリリースするなど精力的に活動を続け、2025年にはデビュー40周年を迎え、約6万人を動員した全30公演の全国ツアー「BITTER☆SWEET ULTRA POP TOUR 2025」を完走。2026年にはデビュー40周年の集大成として「渡辺美里 ULTRA POP スペシャル 〜じゃじゃ馬40th」を敢行。ツアーファイナルで7年ぶりのオリジナル・アルバム『Birthday』リリースと11月8日に西武スタジアムライヴの復活公演「明治 チョコレート効果 プレゼンツ 渡辺美里 スタジアム伝説~復活~ Sweet 60」の開催を発表した。数多くのヒット曲と代表曲を持つ、名実ともに日本を代表する女性ヴォーカリストである。

Official Website : https://www.misatowatanabe.com/
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