2026年7月号|特集 渡辺美里

【Part4】渡辺美里スペシャル・ロングインタビュー

会員限定

インタビュー

2026.7.22

インタビュー・文/大谷隆之 写真/山本佳代子


【Part3】からの続き)

多くの人が自分の人生を託してくださっているという、そっちの印象がずっと強い


── ファーストアルバム『eyes』から約3か月半後の’86年1月22日。4枚目のシングル「My Revolution」がリリースされました。誰もが認める美里さんの代表曲であり、80年代を象徴するアンセムです。最初に聴かれたときはどう思われました?

渡辺美里 まだ歌詞のない状態でしたが、メロディーを聴いただけでゾクゾクしたというか。さっと視界が開けるような感覚がありましたね。まあ「My Revolution」については本当にいろんな場所でお話してきて、もう秘話みたいなものは残ってないんですけど(笑)。とても印象的だったのは、曲を書き上げた小室哲哉さんが私に直接デリバリーしてくださったんです。興奮気味に「すごくいい曲ができたらから、聴いてみて!」みたいな感じで。はい。あれはやっぱり忘れられないな。

渡辺美里
「My Revolution」

1986年1月22日発売


── 早く共有したくて、ご本人がデモ音源を届けてくれたと。

渡辺美里 いえ、デモ自体もらってないんですよ。『eyes』に入っている「死んでるみたいに生きたくない」と「きみに会えて」はカセットで渡されたんですけど。「My Revolution」に関しては、私もディレクターの(山口)三平さんもまるで記憶がない。たしか小室さんが、私が作業中のスタジオを訪ねてくださって。備え付けのグランドピアノで完成したばかりの曲を弾いてくれた。小室さんの伴奏で「♪ラーラ、ラーラ、ラーラ」ってハミングしました。シンガーの勘というか、合わせながら「これはきっと、自分にとって大事な曲になるぞ」と直感したのを覚えています。そういうこと、ごくたまにあるんですよ。

── 作詞は川村真澄さん。彼女もまたプロとしてスタートを切ったばかりでした。




●渡辺美里 (わたなべ・みさと)
1985年デビュー。翌年「My Revolution」がチャート1位となり、同年8月、女性ソロシンガーとして日本初となるスタジアム公演を西武スタジアムにて成功させる。以降20年連続公演という前人未到の記録を達成し、渡辺美里の活動の中でも代名詞的な存在となる。2005年西武スタジアムに終止符を打った翌年、2006年からは、毎年「美里祭り」と題して様々な都市でLIVEを開催。渡辺美里の活動は音楽だけにとどまらず、ラジオのパーソナリティー、ナレーション、2012年、2014年はミュージカル「アリス・イン・ワンダーランド」で不思議の国を支配する『ハートの女王』を演じるなど、様々な分野にチャレンジし続けている。デビュー35周年に向け、2019年には、20枚目のオリジナル・アルバム『ID』を携えて、「35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020」を開催。2020年7月1日には35周年を記念した3枚組ベストアルバム「harvest」をリリース。オリコンデイリーランキングで1位を記録し、昭和・平成・令和と3時代で1位を獲得。2024年には5月1日に59枚目のシングル「BITTER★SWEET ROCK’N’ROLL」をリリース、また当時CDでしか発売されなかった「HELLO LOVERS」、「うたの木Gift」を初アナログ盤としてリリースするなど精力的に活動を続け、2025年にはデビュー40周年を迎え、約6万人を動員した全30公演の全国ツアー「BITTER☆SWEET ULTRA POP TOUR 2025」を完走。2026年にはデビュー40周年の集大成として「渡辺美里 ULTRA POP スペシャル 〜じゃじゃ馬40th」を敢行。ツアーファイナルで7年ぶりのオリジナル・アルバム『Birthday』リリースと11月8日に西武スタジアムライヴの復活公演「明治 チョコレート効果 プレゼンツ 渡辺美里 スタジアム伝説~復活~ Sweet 60」の開催を発表した。数多くのヒット曲と代表曲を持つ、名実ともに日本を代表する女性ヴォーカリストである。

Official Website : https://www.misatowatanabe.com/
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