2026年7月号|特集 渡辺美里
【Part3】渡辺美里スペシャル・ロングインタビュー
インタビュー
2026.7.14
インタビュー・文/大谷隆之 写真/山本佳代子

(【Part2】からの続き)
これから世の中に出ていく才能たちがギュッと無秩序にひしめき合っていた
── ’85年5月2日、デビューシングル「I’m Free」がリリースされます。オリジナルは映画『フットルース』の劇中で流れたケニー・ロギンスの楽曲ですが、これについてはどう思われていましたか?
渡辺美里 幼い頃からオリジナルを歌いたい気持ちが強かったので、「うーん、カヴァーかぁ」みたいな(笑)。口にはしなかったけれど、そういう生意気な気分はありました。でもまあ、そういう時代だったんですよね。『フットルース』は映画だけでなくサントラ盤も大ヒットして、いろんな方が日本語でカヴァーされていましたし。「I’m Free」も発売前からドラマの主題歌になることが決まっていましたから(TBS系『スーパーポリス』)。よく覚えているのは、日本語の訳詞を担当された康珍化さんが作業前にわざわざ会いに来てくださったんです。まだ1枚のレコードも出していない新人のために。

渡辺美里
「I’m Free / タフな気持で (Don’t Cry)」
1985年5月2日発売
── アーティストを最大限に尊重する当時のEPIC・ソニーの雰囲気が伝わってきますね。どんな話をされたんですか?

●渡辺美里 (わたなべ・みさと)
1985年デビュー。翌年「My Revolution」がチャート1位となり、同年8月、女性ソロシンガーとして日本初となるスタジアム公演を西武スタジアムにて成功させる。以降20年連続公演という前人未到の記録を達成し、渡辺美里の活動の中でも代名詞的な存在となる。2005年西武スタジアムに終止符を打った翌年、2006年からは、毎年「美里祭り」と題して様々な都市でLIVEを開催。渡辺美里の活動は音楽だけにとどまらず、ラジオのパーソナリティー、ナレーション、2012年、2014年はミュージカル「アリス・イン・ワンダーランド」で不思議の国を支配する『ハートの女王』を演じるなど、様々な分野にチャレンジし続けている。デビュー35周年に向け、2019年には、20枚目のオリジナル・アルバム『ID』を携えて、「35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020」を開催。2020年7月1日には35周年を記念した3枚組ベストアルバム「harvest」をリリース。オリコンデイリーランキングで1位を記録し、昭和・平成・令和と3時代で1位を獲得。2024年には5月1日に59枚目のシングル「BITTER★SWEET ROCK’N’ROLL」をリリース、また当時CDでしか発売されなかった「HELLO LOVERS」、「うたの木Gift」を初アナログ盤としてリリースするなど精力的に活動を続け、2025年にはデビュー40周年を迎え、約6万人を動員した全30公演の全国ツアー「BITTER☆SWEET ULTRA POP TOUR 2025」を完走。2026年にはデビュー40周年の集大成として「渡辺美里 ULTRA POP スペシャル 〜じゃじゃ馬40th」を敢行。ツアーファイナルで7年ぶりのオリジナル・アルバム『Birthday』リリースと11月8日に西武スタジアムライヴの復活公演「明治 チョコレート効果 プレゼンツ 渡辺美里 スタジアム伝説~復活~ Sweet 60」の開催を発表した。数多くのヒット曲と代表曲を持つ、名実ともに日本を代表する女性ヴォーカリストである。
Official Website : https://www.misatowatanabe.com/
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