2026年7月号|特集 渡辺美里

【Part2】渡辺美里スペシャル・ロングインタビュー

会員限定

インタビュー

2026.7.7

インタビュー・文/大谷隆之


【Part1】からの続き)

18歳のときに出会った曲たちだけど、今歌ってもまるで違和感がない


── ここから少し、子ども時代の話も聞かせてください。まず音楽に関する一番古い記憶は何でしょう?

渡辺美里 3歳のとき、母に手を引かれてピアノを習いに行ったことですね。先生と「はじめまして」だったので、特別にレースの靴下を履かせてもらって。ピアノの前に座って何を弾いたのかは忘れちゃったけれど、すごく暑い日だったことは覚えています。高校2年か3年まで続けましたが、正直あんまり上達はしなかったなぁ。自分が本当にやりたいのは楽器じゃなくて歌。それは幼い頃から分かっていました。

── インタビューでもたびたび話されていますよね。物心ついた頃にはもう歌っていたと。

渡辺美里 そうなんですよ。まだ言葉もおぼつかない頃から、ハミングで「♪ラララ~」って。日本語も英語も関係なく、曲に合わせて歌っていたみたい(笑)。うちにあった童謡のレコード、テレビやラジオで流れていた流行歌、商店街のBGM。いわゆる雑食で、本当にいろんな音楽を聴いて育ちました。好きな歌手もたくさんいましたよ。ぱっと思い浮かぶのは美空ひばりさん。洋楽ならアレサ・フランクリン、ジャニス・ジョプリン、キャロル・キング、カレン・カーペンター、ビリー・ジョエル。他にもいろいろ挙げられます。ただ特定の人やジャンルにのめり込んだ経験はなかった気がする。

── いわゆる“音楽マニア”っぽい方向にはいかなかった?

渡辺美里 ええ。たとえば同世代の「ROOTS66」出演者とお喋りしていても、「青春時代はパンク一筋」みたいな人って多いんですよね。でも私の場合はもっとシンプルで、好きな声にパッと耳が持っていかれる感じでした。

── 本気でプロになりたいと思ったのはいつ頃ですか?




●渡辺美里 (わたなべ・みさと)
1985年デビュー。翌年「My Revolution」がチャート1位となり、同年8月、女性ソロシンガーとして日本初となるスタジアム公演を西武スタジアムにて成功させる。以降20年連続公演という前人未到の記録を達成し、渡辺美里の活動の中でも代名詞的な存在となる。2005年西武スタジアムに終止符を打った翌年、2006年からは、毎年「美里祭り」と題して様々な都市でLIVEを開催。渡辺美里の活動は音楽だけにとどまらず、ラジオのパーソナリティー、ナレーション、2012年、2014年はミュージカル「アリス・イン・ワンダーランド」で不思議の国を支配する『ハートの女王』を演じるなど、様々な分野にチャレンジし続けている。デビュー35周年に向け、2019年には、20枚目のオリジナル・アルバム『ID』を携えて、「35th Anniversary Live Love Life Sweet Emotion Tour 2019-2020」を開催。2020年7月1日には35周年を記念した3枚組ベストアルバム「harvest」をリリース。オリコンデイリーランキングで1位を記録し、昭和・平成・令和と3時代で1位を獲得。2024年には5月1日に59枚目のシングル「BITTER★SWEET ROCK’N’ROLL」をリリース、また当時CDでしか発売されなかった「HELLO LOVERS」、「うたの木Gift」を初アナログ盤としてリリースするなど精力的に活動を続け、2025年にはデビュー40周年を迎え、約6万人を動員した全30公演の全国ツアー「BITTER☆SWEET ULTRA POP TOUR 2025」を完走。2026年にはデビュー40周年の集大成として「渡辺美里 ULTRA POP スペシャル 〜じゃじゃ馬40th」を敢行。ツアーファイナルで7年ぶりのオリジナル・アルバム『Birthday』リリースと11月8日に西武スタジアムライヴの復活公演「明治 チョコレート効果 プレゼンツ 渡辺美里 スタジアム伝説~復活~ Sweet 60」の開催を発表した。数多くのヒット曲と代表曲を持つ、名実ともに日本を代表する女性ヴォーカリストである。

Official Website : https://www.misatowatanabe.com/
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