デビュー45周年!『SMOKIN' GUN ~Forever Hits:Fan Edition 45~』発売中!! 10年ぶりのオリジナル・フル・アルバム『REVOLVER 45』6/17 発売!!!
2026年6月号|特集 THE MODS
【Part3】デビュー10年目の新レーベル設立|THE MODSストーリー ~45 Years~
解説
2026.6.12
文/本田隆

(【Part2】からの続き)
王道3部作『NAPALM ROCK』『PROUD ONES』『叛〜REBEL』登場
「NAPALM ROCK」を引っ提げた渋谷公会堂でのライヴ〈アスファルト・ジャングルの上の独立記念日〉(’89年5月8日)で最前線に戻ったTHE MODS(以下:モッズ)は、「レコーディングしよう。俺、曲を作るから」というリーダー、森山達也の言葉通り、7月にはバンコクに渡り曲作りに専念。9月にはロンドン、マーカス・スタジオでレコーディングを行う。その前後には精力的に学園祭などのイベントに出演しながら、12月21日にアルバム『NAPALM ROCK』はリリースされた。同作には、天安門事件に大きな衝撃を受けて生まれた表題曲、地球温暖化に警鐘を鳴らす「S・O・S(SONG FOR ONLY ONE EARTH)」、そして映画『タクシードライバー』をモチーフにした「HEY!! TRAVIS」など、森山をはじめとするメンバーの心情が現在進行形で色濃く映し出されていた。世界情勢をリアルに捉え、虚飾を排した心情が打ち出されたロックンロールは、最前線に戻ったバンドに相応しい傑作となる。このアルバムでアピールされたパンキッシュで鋭角的なアプローチは、モッズの原点回帰だった。

THE MODS
『NAPALM ROCK』
1989年12月21日発売
そうやって新たなる時代、90年代のはじまりと向き合ったモッズは、年明け早々の1月27日にはFM東京(現:TOKYO FM)系列の生放送スタジオ・ライヴ番組『Lo-D Live Concert』に出演。TOKYO FMホールで行われたこのライヴは全国26か所の放送局により生中継される。公開放送とは思えないほどのファンの嬌声で迎えられたこの日のオープニングナンバーはファースト・アルバム『FIGHT OR FLIGHT』から「WATCH YOUR STEP」だった。初期ナンバーを中心に構成されたハイエナジーなステージは〈アスファルト・ジャングルの上の独立記念日〉の再演を思わせた。そして2月2日にはフジテレビ系音楽番組『ヒットスタジオR&N』に出演。フル尺で「NAPALM ROCK」が披露。この時期には、積極的にテレビ出演をこなし、最前線に再び舞い戻った姿勢を幅広い層にアピールした。これは加熱していたバンドブームがピークを越え、一過性のものとなりつつある音楽シーンへの警鐘とも捉えられた。
そして3月からはニュー・アルバム『PROUD ONES』のレコーディングに入る。4月から6月にかけては、『NAPALM ROCK 1990 TOUR』がスタート。そして、9月21日に『PROUD ONES』からの先行シングル「FRIEND OR FOE」をリリース。森山の紡ぐ歌詞は、より強烈に社会の不条理を描いていた。そして10月21日に『PROUD ONES』がリリース。前作よりソリッドに、ストリートからの視点で、まさに時代を映し出す鏡のようなアルバムになった。同月には、『PROUD ONES TOUR』がスタート。そして、翌1991年1月9日、『PROUD ONES TOUR. FINAL』として日本武道館のステージに立つ。

THE MODS
『PROUD ONES』
1990年10月21日発売
バンドとして2度目の武道館は、『NAPALM ROCK』、『PROUD ONES』の作風を反映させ、ストレートなロックンロールバンドの魅力をマキシマムに体現させたステージングだった、前回の武道館公演’86年の〈BRAND NEW BEAT〉がサックス、キーボード、コーラスを従えた大所帯でエンタテインメント性が高かったものに対し、この武道館公演は、ライヴハウスの臨場感をそのままステージに持ち込んだ印象すらあった。この日について森山は、「武道館だろうが、新宿ロフトであろうが、鹿鳴館であろうが、テンションはどこでも変わらない。それがモッズの強みだから」という言葉を残している。
↑THE MODSオフィシャルサイト↑
↑THE MODS 『SMOKIN’ GUN ~Forever Hits : Fan Edition 45~』 otonano PORTAL↑
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【Part4】時代に風穴を開けるアンティノス期|THE MODSストーリー ~45 Years~
解説
2026.6.18