デビュー45周年!『SMOKIN' GUN ~Forever Hits:Fan Edition 45~』発売中!! 10年ぶりのオリジナル・フル・アルバム『REVOLVER 45』6/17 発売!!!
2026年6月号|特集 THE MODS
【Part2】THE MODS森山達也スペシャル・ロング・インタビュー
インタビュー
2026.6.8
インタビュー・文/本田隆 写真/島田香

(【Part1】からの続き)
レコード・デビュー45周年迎えた、日本のロックシーンのパイオニアTHE MODS。リーダー森山達也のロング・インタビュー第2回。今回は、時計の針を少し戻して、10年ぶりのオリジナル・アルバム『REVOLVER 45』完成までの過程を振り返ってもらった。コロナ禍、そして突発性難聴による療養を余儀なくされた期間を経て完成されたニュー・アルバムに対する森山の想いが詳細に語られている。2年の療養期間を経た森山の復活劇は デビュー当時与えられた称号、“不退転のロッカー” を見事に体現していた。
今回のアルバムには強い俺はいないし、弱い俺しかいない。でも、弱い俺がもがいていることを言葉にするのは大事だと思った(森山)
── 前作『HAIL MARY』が2016年のリリースでしたので、そこから10年ぶりのフルアルバムですね。
森山達也 そういうことになるね。
── 以前お話を聞いた時、今回のアルバムの曲作りは、かなり早い段階から始まっていたとか?
森山達也 少し遡ると、コロナ禍前に、アコースティックのマキシを作ろうとしていたのかな。とりあえず、アコギの曲を何曲かレコーディングしようってなった。いよいよ明日からレコーディングという時に苣木(寛之/ギター)が風邪気味で。じゃあ延期しようとなって、その頃から、今度はコロナが結構やばくなってきた。世の中的に大勢で集まるのはやばいよね、みたいな雰囲気になって。だから一旦バラそうと。それで結局できなくなってしまって……。
── その後、コロナ禍の真っ只中に森山さんのソロ・アルバム『ROLLIN’ OVER』(’20年)のリリースがあって、‘21年の40周年アニバーサリーイヤーに入りました。古巣の目黒・鹿鳴館で行われた〈EARLY ACTION〉をはじめとするオンライン配信でのライヴ。シングル「READY TO ROCK」のリリース。秋には全国ツアーTHE MODS 40TH ANNIVERSARY LIVE〈LET’S GET READY TO ROCK〉、そして10月30日には日比谷野外音楽堂での〈約束の夜〉。続く’22年もアニバーサリーツアーの続編、40TH ANNIVERSARY LIVE ENCORE〈続・約束の夜〉。この年の夏も野音の公演がありました。その後も順調で、11月には、アコースティックのマキシシングル「DRIVE WAY JIVE」をリリースします。しかし、その直後に突発性難聴を発症。こういった深刻な危機的状況を経て迎えた45周年のアニバーサリーは今までとは違う特別な想いがあるのでは?
森山達也 今回のアルバムで、ほとんどの歌詞の骨組みの部分は、コロナ禍の時期と、耳をやられている時に書いたもの。自分にとって突発性難聴というのは初めての経験で、当初は果たしてミュージシャンとして復活出来るか、全くわからなかった。もう終わりかなというぐらいの気持ちもあったし、正直へこんだわけよ。だから45周年とか、全く考えられる状態ではなかった。その時は、もう一度ミュージシャンに戻れるのか、それともここで終わりか……という2択しか考えられなかったわけだから。いろいろな病院へ行って、いろいろな人から情報を集めて……。そんな状況の中も、歌詞は何行か書き溜めていったわけ。だから、今回のアルバムには、その時の正直な思いが出ているんじゃないかな。そこには強い俺はいないし、弱い俺しかいない。でも、弱い俺がもがいていることを言葉にするのは大事だと思ったし、それが最終的に良いメッセージに持っていけたらという感覚で作った。

THE MODS
『REVOLVER 45』
2026年6月17日発売
── 『REVOLVER 45』に収録されている曲の歌詞は、確かに森山さんはこれまでの軌跡を振り返っているものもありましたが、それが決してノスタルジーで終わっているのではなく、2026年の今の視点というのを強く感じましたし、その先に見えるモッズの未来を示唆しているように感じました。
森山達也 療養中は、どんなに辛い場面でも、とりあえず進むという気持ちがあったと思う。そう思っていたから復活できたんだろうし。完璧なギブアップではなかったということ。そういう部分でこれまでを振り返ると、デビュー前の頃の気持ちが強く残る。だからこれまでのように周年で振り返るのとは少し違ったね。1曲目の「CRAZY HOT SUMMER ’79」に関して言えば、書籍の『Hey! Two Punks』(The Mods : The Early Days 博多疾風編/’24年)を出したことが大きい。耳が悪くなった時に北里(晃一/ベース)と会って、その時に話したことが、最終的に本になったわけ。あの時にデビュー前の色々なことを思い出して、さらに本を書くために思い出さなくちゃいけなかった。それが楽しかったし、病気のことを忘れることができた。本を書くことで、精神的な部分がかなり助けられた。その時に自分の中で、本じゃなくて歌にしたらという気持ちがあったんだと思う。『Hey! Two Punks』がなかったら、「CRAZY HOT SUMMER ’79」はできていない。

森山達也/北里晃一・著
『Hey! Two Punks The Mods : The Early Days 博多疾風編』
2024年11月25日発売
── そうすると今回の『REVOLVER 45』は、書籍『Hey! Two Punks』の発売直後の’24年11月に森山さんの復活第1弾としてファンクラブ限定で行われた東京・キネマ倶楽部のアコースティックライヴ〈THE MODS SWITCH LIVE 2024 “REV REHAB”〉があって、翌年(’25年)9月にシングル「HURRICANE HURRICANE」がデジタルリリースという流れの中で出来上がったアルバムという捉え方で良いですか?

●THE MODS ザ・モッズ
現在のメンバーは(写真左から)森山達也(もりやまたつや/Vo,G/1956年生まれ)、苣木寛之(ちさきひろゆき/G,Vo/1960年生まれ)、北里晃一(きたざとこういち/B,Vo/1957年生まれ)、佐々木周(ささきしゅう/Dr,Vo/1984年生まれ)。
1981年6月21日にシングル「崩れ落ちる前に」、同日アルバム『FIGHT OR FLIGHT』でメジャー・デビュー。以来、時代に流されることなく音楽に対する真摯な姿勢を貫き今日まで活動。常にアグレッシヴな活動スタンスと現役(リアリティー)をキープし続けているバンド。ファンのみならず多くのアーティスト達にも多大な影響を与えてきた。技術や理屈だけでは創れないバンド然とした強靭なサウンドと、リーダーの森山達也の類稀なる歌唱力とカリスマ性が最大の魅力である。現在、元来のハードさに哀しさや優しさといった人間的な深みが加わり、音楽はもちろん、存在自体を必要とされ、年齢・性別を越え、幅広い層のファンに愛されている。
Official Website : https://themods.jp/
https://x.com/TMD_staff
https://www.instagram.com/the_mods_official/
https://www.facebook.com/themods1981/
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↑THE MODS 『SMOKIN’ GUN ~Forever Hits : Fan Edition 45~』 otonano PORTAL↑
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