デビュー45周年!『SMOKIN' GUN ~Forever Hits:Fan Edition 45~』発売中!! 10年ぶりのオリジナル・フル・アルバム『REVOLVER 45』6/17 発売!!!
2026年6月号|特集 THE MODS
①FIGHT OR FLIGHT|THE MODS オリジナル・アルバム 1981-1993
レビュー
2026.6.1
文/油納将志

THE MODS
『FIGHT OR FLIGHT』
1981年6月21日発売
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01. 不良少年の詩 (SONG FOR JOHN SIMON RICHIE AND US)
02. WATCH YOUR STEP
03. 崩れ落ちる前に
04. HEY! GIRL
05. が・ま・ん・す・る・ん・だ
06. TWO PUNKS
07. NO REACTION
08. くよくよしたって……
09. ONE MORE TRY
10. TOMORROW NEVER COMES (WARNING FOR KIDS)
勢いと切実さ、攻撃性と哀愁が同居する、長い物語の出発点
THE MODSの1stアルバム『FIGHT OR FLIGHT』は、日本のロックが次の段階へ踏み出す瞬間を刻んだ1枚だった。“闘うか、逃げるか”という退路を断ったタイトルを冠し、敢行されたロンドン録音という事実は象徴的だが、本質はそこに留まらない。博多の地で長い下積みを経て叩き上げられた彼らの感覚、ストリートで吸収した衝動、そして自分たちの言葉でロックを鳴らそうとする意志が、すでに強固に結晶している。
冒頭の「 不良少年の詩 (SONG FOR JOHN SIMON RICHIE AND US)」には、単なる反抗ではない、居場所のなさや焦燥を抱えながら進もうとする若さの切実さがある。「WATCH YOUR STEP」ではパブ・ロックやR&Bの感触を帯びた推進力が前に出て、パンク一辺倒ではない彼らの音楽的素養の広さを見せる。「崩れ落ちる前に」では、激しさの奥に胸を締めつけるような哀感が漂い、THE MODSのメロディ感覚の確かさが際立つ。
そして、このアルバムの核にあるのが「TWO PUNKS」だ。個人的な物語として始まったはずの曲が、聴き手それぞれの青春や痛みを映すアンセムへと変わっていく。その普遍性こそが、このバンドの強さだろう。ラストの「TOMORROW NEVER COMES (WARNING FOR KIDS)」まで貫かれているのは、決して楽観ではない、今を生き抜くためのヒリヒリとした緊張感である。
『FIGHT OR FLIGHT』は完成された到達点というより、のちのTHE MODSを決定づける美学がすでに現れている出発点だった。勢いと切実さ、攻撃性と哀愁が同居するこの1枚から、彼らの長い物語は始まった。
↑THE MODSオフィシャルサイト↑
↑THE MODS 『SMOKIN’ GUN ~Forever Hits : Fan Edition 45~』 otonano PORTAL↑
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②NEWS BEAT|THE MODS オリジナル・アルバム 1981-1993
レビュー
2026.6.2