2026年5月号|特集 PUFFY

【Part4】PUFFYヒストリー

会員限定

解説

2026.5.28

文/小川真一


【Part3】からの続き)

Part4:PUFFYが成し遂げてきたミラクルの連続


 アメリカ進出を果たしたPUFFYは、現地でどのように受け止められていたのだろうか。’04年のニューヨーク・タイムス紙は、次のように報じている。

 「彼女たちは1996年、E.L.O.を思わせるデビュー・シングル「アジアの純真(True Asia)」が100万枚以上を売り上げて以来、日本では広く知られた存在となっている。他の多くのJ-POPアーティストと同様、彼女たちもアメリカではほとんど無名に近い存在だったが、この新しいアニメはその状況を変えるために作られた。なぜなら、これは日本からの輸入ではないからだ。日本のファンはこれを見ることすらできない。『Hi Hi Puffy AmiYumi』は、平均的なアメリカの子供たちを、日本のポップ・グループのファンにするために“アメリカ国内で製造された”アニメなのだ」

 記事のタイトルは「日本で大ヒット、しかしメイド・イン・USA」。日本で絶大な人気を誇るアーティストであることを踏まえつつ、その魅力を“発見”し、アメリカ市場向けに再構成したのはアメリカである。そんな意図が感じられる内容だ。

 そもそもの発端は、全世界にアニメを配信しているカートゥーン・ネットワークの副社長だったサム・レジスターが、ニューヨークのケーブル・テレビで「ブギウギ No.5」のPVを偶然目にしたことだった。アーティスト名を知りたくなり、最後まで見入ってしまったというから、かなり強く惹かれたのだろう。もっとも、見終わったところでクレジットは日本語表記。誰の作品なのか結局わからなかった、というエピソードまで残っている。その後、ラジオで再び「ブギウギ No.5」を耳にし、ようやくPUFFYの名前にたどり着いたという。



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