連載|伊波真人のシティポップ短歌

今月のお題「センチメンタル・シティ・ロマンス / ホリディ」

2026.5.15

今月のお題

センチメンタル・シティ・ロマンス / ホリディ1976年


1973年に名古屋で結成され、 “日本最古のロックバンド”として活動を続ける彼らが1976年に発表したセカンド・アルバム。デビュー作『センチメンタル・シティ・ロマンス』は、フォークロックやカントリーロックをベースにした傑作として有名だが、本作も負けず劣らずアーシーながらグルーヴィーな演奏が聴ける。中野督夫と告井延隆の2人によるギター、細井豊のキーボード、加藤文敏のベース、それに本作よりシュガー・ベイブから加入したドラムスの野口明彦という初期メンバーのアンサンブルは鉄壁。フォーキーかつ流麗な「遊びっこ」や、メロウな「ロマンス航路」など名曲揃いの一枚だ。

暮れてゆく陽射しのようにバカンスも いつか終わると知っていたけど<br />
暮れてゆく陽射しのようにバカンスも いつか終わると知っていたけど




伊波真人(いなみ・まさと)

歌人。1984年、群馬県高崎市生まれ。早稲田大学在学中に短歌の創作をはじめる。2013年、角川短歌賞受賞。ポップスの作詞家としても活動中。ラジオ、トークイベントへの出演なども行う。音楽への親しみが深く、特にシティポップ、AORの愛好家として知られる。著書に、歌集『ナイトフライト』などがある。2026年5月29日に第二歌集『ブルーアワー』(帯文:伊藤銀次)が刊行。