2026年5月号|特集 PUFFY

【Part2】PUFFYヒストリー

会員限定

解説

2026.5.14

文/小川真一


【Part1】からの続き)

Part2:音色とキャラクターで成立するポップス


 「おりゃー!」。元気な掛け声とともに、二人の少女がロープを渡っていく。この印象的なCMを覚えている人も多いだろう。青空の下、自然の中でのびのびと遊ぶ二人の姿は、当時のテレビ画面の中でもひときわ目を引いた。

 PUFFYのデビュー・シングル「アジアの純真」は、’96年5月13日にリリースされた。この曲は、キリンビバレッジが新たに発売した果汁入り炭酸飲料「天然育ち」のCMソングに起用され、彼女たち自身もCMに出演している。曲のヒットにともない、ロドニー・グリーンブラットのイラストをあしらった“PUFFY缶”も発売され話題を呼んだ。

 軽快なギターリフとどこか不思議な歌詞を持つ「アジアの純真」は、CMの爽やかなイメージとも重なり、発売直後から大きな反響を呼んだ。デビュー曲にして大ヒットを記録し、PUFFYは一躍注目の存在となる。その後も彼女たちはヒット曲を重ね、90年代J-POPを象徴するユニットへと成長していく。いま振り返れば、このCMこそが、彼女たちの鮮烈な登場をテレビの中に刻みつけた“はじまりの瞬間”だったと言えるだろう。

PUFFY
「アジアの純真」

1996年5月13日発売


 それにしても「アジアの純真」のイントロのインパクトは絶大だ。密林の奥地へと誘うようなストリングスの響きで幕を開け、そこに大陸的な旋律が重なっていく。ゆったりとしたテンポの序奏は、まるで映画音楽のように空間を広げ、聴き手を異国の風景へと導く。



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