連載|伊波真人のシティポップ短歌

今月のお題「山下達郎・伊藤銀次・大滝詠一 / NIAGARA TRIANGLE Vol.1」

2026.4.15

今月のお題

山下達郎・伊藤銀次・大滝詠一/ NIAGARA TRIANGLE Vol.11976年


今となっては伝説的な組み合わせだが、当時は音楽マニア以外にはさほど認知のなかった若きアーティスト3人が集まって作り上げた企画作品。山下達郎の「パレード」や「ドリーミング・デイ」、伊藤銀次の「ココナツ・ホリデイ'76」や「幸せにさよなら」といったそれぞれの初期の代表曲が一枚のアルバムに収まっている。なかには山下達郎の楽曲に乗せて伊藤銀次がモノローグを語るという「遅すぎた別れ」や、布谷文夫をフィーチャーしたノベルティソングの「ナイアガラ音頭」といった異色作も差し込まれており、三人三様の個性と才能、そして大滝詠一の突出したプロデュース能力を堪能できる。

若い日はお祭りだから二人して 朝が来るまで踊っていたね若い日はお祭りだから二人して 朝が来るまで踊っていたね




伊波真人(いなみ・まさと)

歌人。1984年、群馬県高崎市生まれ。早稲田大学在学中に短歌の創作をはじめる。2013年、角川短歌賞受賞。ポップスの作詞家としても活動中。ラジオ、トークイベントへの出演なども行う。音楽への親しみが深く、特にシティポップ、AORの愛好家として知られる。著書に、歌集『ナイトフライト』などがある。2026年5月29日に第二歌集『ブルーアワー』(帯文:伊藤銀次)が刊行。