2026年4月号|特集 ナイアガラ2026
Disc-1(CD)⑦新無頼横町[feat.伊藤銀次]|山下達郎・伊藤銀次・大滝詠一『NIAGARA TRIANGLE Vol.1 VOX』楽曲解説
解説
2026.4.9
文/油納将志

山下達郎・伊藤銀次・大滝詠一
『NIAGARA TRIANGLE Vol.1 VOX』
Disc-1(CD)
⑦新無頼横町[feat.伊藤銀次]
作詞・作曲・編曲:伊藤銀次
“ポップでありながらひねりのある表現”の到達点
この曲には、ロックと文学と喜劇という3つの世界が奇妙なバランスで同居している。「日射病」「ココナツ・ホリデイ’76」「幸せにさよなら」と続く伊藤パートの掉尾を飾るこの楽曲は、彼自身の持つユーモアとストーリーテリングが最も色濃く表れた1曲だ。着想の背後には、中原弓彦(小林信彦)の『世界の喜劇人』に触発された、無声映画時代のコメディアンたちへの強い憧れ。チャップリンやバスター・キートン、マルクス兄弟といった顔ぶれを連想させる、軽妙で少し不穏な空気が、曲の骨格に通底している。
山下達郎・伊藤銀次・大滝詠一『NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition』Trailer Part2
NIAGARA TRIANGLE 「パレード」 オフィシャル・トレーラー