2026年3月号|特集 日本シンセサイザー音楽の曙

【Part4】マイカ・ルブテが語るシンセサイザーの魅力

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インタビュー

2026.3.27

インタビュー・文/國崎晋 写真/山本佳代子


(【Part3】からの続き)

ずっとシンセを生楽器のように響かせたいなっていう思いがあったんです。


── マイカさんの最近の活動としては、1月からTOKYO NODEで開催されている「攻殻機動隊展 -Ghost and the Shell」で空間音楽を担当されていますね。そしてご自身の新しいアルバムも出るんですよね?

マイカ・ルブテ はい、4月1日に『House of Holly Banana』というアルバムをリリースします。

── “聖なるバナナ”って、ちょっと変わったタイトルですね。

マイカ・ルブテ ですよね(笑)。でも、少し哲学的な意味で付けたタイトルなんです。人間のDNAって半分はバナナと一致するっていう説があるんです。厳密に言うと、タンパク質の配列が50%ほど一致するっていうことらしいんですが、それを受けてある人が“人生、うまく生きられないこととかがあっても当然じゃん! 何せバナナだからさ!!”って言ってたんですね。それを聞いたときにちょっと面白いなっていうか、自分も共感する部分があったんです。今、生きている瞬間とか日々やっていることとかも、マクロの視点で見ると刹那的なことですし、地球単位で見ると本当に塵のような存在なんだっていうのを身をもって感じたんです。そういう、ある意味ちょっとSF的な視点で日常生活のことを捉えていくっていうのがアルバムコンセプトです。なので音作りも、自分なりのちょっとヒリヒリした感触というか、SF的なビジョンを表現しようと思ってトライしました。


マイカ・ルブテ
『House of Holy Banana』

2026年4月1日発売


── 一足先に聴かせていただきましたけど、いいシンセの音色がたくさん詰まっていて聴き応え十分でした!




●マイカ・ルブテ (Maika Loubté)

音楽家。幼少期から十代までを日本・パリ・香港で過ごし、クラシックピアノを学ぶ。現在は東京を拠点に活動をしている。音大在学中にビンテージアナログシンセサイザーと出会い、電子音楽の世界に魅了される。現在もエレクトロニックミュージックを基軸に、ジャンルを超えた音楽制作に取り組んでいる。

自身の作品リリースに加え、多数のアーティストのライブやレコーディングに参加。 プロデューサー、リミキサーとしても活動する。2026年3月現在開催中の「攻殻機動隊展」の空間音楽や、Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W、23区、ランドリン、Google、GMOなど多様なブランドや企画の音楽制作も手がける。その他、アニメ『キャロル&チューズデイ』(渡辺信一郎監督)への楽曲提供や、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(坂元裕二脚本)では歌唱参加を果たすなど、映像作品との親和性においても注目を集めている。

2020年発売のシングル「Show Me How」がMAZDA MX-30のTVCMに起用され、本人も出演した。2021年にアルバム『Lucid Dreaming』をリリースし、翌2022年にはSpotifyのEQUALプログラムに選出、ニューヨーク・タイムズスクエアのビルボードに登場。その他、SUMMER SONICや朝霧JAMなどの国内の大型フェスへも出演。世界中のアーティストとのコラボレーションや海外でのライブツアーも行う。

映画音楽やCM音楽、楽曲提供、サウンドプロデュース、リミックス、DJ、日・仏・英語での歌唱提供、ナレーションなど多角的に活動中。2026年4月1日には最新アルバム『House of Holy Banana』をリリース。

https://www.maikaloubte.com/
@maika_loubte
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