連載|伊波真人のシティポップ短歌

今月のお題「KAORU / JUST MY FEELING」

2026.2.16

今月のお題

KAORU/ JUST MY FEELING1979年


デビュー前のおおたか静流や竹内まりやが参加したことで知られるオムニバス・アルバム『ロフト・セッションズ Vol.1』(1978年)。本作には他にも数人の女性シンガーが参加していたが、そのひとりがバックスバニーのバックコーラスだった上村かをるだ。彼女が翌年にメジャーデビューを果たしたのが本作であり、ブルース・フィーリングを保ちながらディスコやシティポップ的感覚のスタイリッシュなナンバーを披露する唯一のソロ作。ジョニー吉長、山岸潤史、野呂一生といった実力派がバックアップし、バックスバニーの鳴瀬喜博が手掛けたクールなアレンジが声に合っている。

この恋をポーカーフェイスで切り抜ける ハートの札を手元に隠しこの恋をポーカーフェイスで切り抜ける ハートの札を手元に隠し




伊波真人(いなみ・まさと)

歌人。1984年、群馬県高崎市生まれ。早稲田大学在学中に短歌の創作をはじめる。2013年、「冬の星図」により角川短歌賞受賞。雑誌、新聞を中心に短歌、エッセイ、コラムなどを寄稿。ポップスの作詞家としても活動中。ラジオ、トークイベントへの出演なども行う。音楽への親しみが深く、特にシティポップ、AORの愛好家として知られる。著書に、歌集『ナイトフライト』などがある。