2026年1月号|特集 ガールズ・ロック

【Part4】白井貴子スペシャル・ロングインタビュー

会員限定

インタビュー

2026.1.29

インタビュー・文/大谷隆之 写真/山本佳代子


【Part3】からの続き)

だからこそ今、「戦争は愚かだ」「大切なのは平和を想う力」なんだと言い続けたい。


── 白井さんにとって最大のヒット曲となった「Chance!」。’84年6月21日、9枚目のシングルとして発表されたこの曲は、CITIZEN時計「リビエール」のCMに採用されました。実は私、この腕時計を高校のとき祖母に買ってもらい、今も大事に持っています。

白井貴子 えー! うれしい。おばあちゃん、CM見れたくれたのかな?(笑)。先にお話ししたように私、CBS・ソニーで酒井政利プロデューサー班の所属だったでしょう。酒井さんといえば当時、業界を代表するヒットメーカーですから。デビュー以来ずっと「早く売れなきゃ」というプレッシャーは感じていました。でもライヴ動員が増え、アルバム制作に手応えを感じられるようになっても、なかなかヒット曲が出なかった。

── ’83年10月にスタートした初のホールツアー「WAKE UP HEART TOUR ’83」も大盛況。ほぼ同時期には「オールナイトニッポン」火曜日第2部のDJも始まっています。全国的に知名度は上がっていたはずですよね。

白井貴子 ですよね。でもシングルはだめでした。デビュー以来、チャートのベスト10圏内にも入れない状況が3年も続いていましたから。なので、このテレビCMの企画が舞い込んだときは「今しかない!」と奮い立ちました。代理店のプロデューサーさんと何回も打ち合わせを重ねて。「こんな大型タイアップの依頼をいただいて、納得いく結果を出せなかったら女じゃない!」。そう思って頑張ったのは覚えています。

── 当時のインタビュー記事を振り返ってみると、白井さんはこんなふうに仰ってました。少し長いですけど読んでみます。「まずCFのハナシがきまったとき、ああ、これは自分にとって最高のチャンスだなあ、たくさんの人にワタシの歌を聞いてもらえる機会に出会えるんだから、自分がやっていきたい形の音楽をストレートに出したい、と思った」と。




●白井貴子 (しらい・たかこ)
シンガーソングライター。1984年「Chance!」のヒットを機に「渋谷ライブイン10DAYs」「西武球場ライブ」を成功させ「ロックの女王」と呼ばれ、女性ロックの先駆者的存在となる。1988年、ロンドンに移住。帰国後、ロンドンでの自然豊な生活をきっかけにエコロジックな生活を実践すると共に音楽活動再開。2016年フォーククルセダーズの北山修氏から「次世代に北山修作品を歌い継ぐ歌手」に抜擢され、北山氏との共作3曲を含むアルバム『涙河 白井貴子「北山修/きたやまおさむ」を歌う』をリリース。2019年京都佛立ミュージアムにて初個展「母 TSUNAGU 未来展」開催。2022年「NEXT GATE 2022」初配信。2023年長年、難病の母を介護し、看取り〜葬儀までを家で執り行った体験を綴った初執筆本『ありがとう Mama』を母の故郷「豊中」にて「母の日」に出版。楽曲「Mama」とMVも配信。2023年11月1日、1985年発売の大ヒットアルバム、白井貴子&THE CRAZY BOYS『FLOWER POWER』のアナログレコードが38年の時を経て復刻リリース!2026年1月7日1986年発表の通算6枚目、白井貴子&CRAZY BOYS名義となって2枚目のアルバム『Raspberry Kick』を当時の【未発表ライブ音源(ジャパンエイドのPRイベントととして全英に放送された渋谷でのライブ)7曲をボーナストラックとして収録し、復刻発売。2026年1月24日Zepp Yokohamaにて白井貴子&THE CRAZY BOY『Raspberry Kick再現ライブ&SDGsカーニバル』ライブ開催。90年代の楽曲も次々配信スタート!2026年11月1日にデビュー45周年を迎える。神奈川県環境大使・GREEN×EXPO 2027応援団長に就任。

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白井貴子の名盤アルバム『Raspberry Kick』が2026年1月に復刻!