2026年1月号|特集 ガールズ・ロック

【Part4】ガールズ・ロック・ヒストリー

会員限定

解説

2026.1.26

文/小川真一


【Part3】からの続き)

Part4:ガールズ・ロックの多様化と拡張


 PRINCESS PRINCESSやSHOW-YAの大躍進によって、80年代にガールズ・ロックは開花の時代を迎えた。では、それ以降はどのような変化を辿ったのだろうか。90年代以降、日本の音楽シーンにおいて、女性がロック・バンドを組むことは次第に特別な出来事ではなくなっていった。それはムーヴメントとして消え去ったのではなく、日本の音楽環境を構成するジャンルのひとつとして、確実に組み込まれていったのだ。

 逆にいえば、女性であることを武器にすることは、もはやできなくなったともいえる。誰もがそれだけでは見向きもしてくれない。バンドは自分たちの音楽性のアイデンティティを探し求め、その表現はさらに多様化していった。

 90年代以降を鳥瞰する前に、80年代の動きを少しだけ復習しておこう。ここには次世代へと繋がる萌芽が数多く残されている。



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