2026年1月号|特集 ガールズ・ロック

⑭ちわきまゆみ『アタック・トリートメント』|ガールズ・ロック’80s名盤

会員限定

レビュー

2026.1.23


ちわきまゆみ
『アタック・トリートメント』

1987年2月4日発売

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01. オーロラ・ガール
02. プリーズ・プリーズ
03. 妖精の海
04. あなたなくなる
05. エンジェル・ダスト
06. ピストル・ソング
07. シネマキネビュラ
08. スキャンドール
09. ムーンライト・マッドネス
10. 遊星少女フィオラ
11. Revenge of Publison



ストリートから登場した“こちら側の存在”であることを印象づける3rdソロ



 1983年にテクノポップ/ニュー・ウェイヴ・ユニットMENUの一員としてデビューしたちわきまゆみ。派手なメイクやボンデージ風の衣装など、まさに新時代のポップ・クイーンというイメージをまとっていた。しかし、そのハイコンテクストな表現の内側には、オノ・ヨーコを始祖に、サディスティック・ミカ・バンドのMIKA、コシミハル、プラスティックスの佐藤チカへと受け継がれてきた、オルタナティブな女性アーティストの血統を見出すことができる。野宮真貴、森若香織、そして漫画家の岡崎京子らとともに、日本のサブカルチャーの文脈をメジャー・シーンへと拡張させた存在であり、その系譜の先には、きゃりーぱみゅぱみゅ、CHAI、水曜日のカンパネラといったアーティストたちがいると言えるだろう。

文/ドリーミー刑事



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