2025年12月号|特集 佐野元春 CHRISTMAS TIME IN BLUE
【Part3】活発的なアニバーサリー・アイテムのリリースと継続する充実ツアー|佐野元春 45th Anniversary Year ドキュメント2025
解説
2025.12.16
文/森朋之

(【Part2】からの続き)
はっきりと伝わる佐野とオーディエンスの理想的な関係
2025年9月10日、東京・新宿バルト9で佐野元春〈ライブ・フィルム『LAND HO! 横浜スタジアム 1994.9.15』〉のプレミア上映会が開催された。
上映前、佐野元春と中谷祐介(ぴあ)によるトークショーが行われた。「カフェ・ボヘミアのテーマ」が流れるなか登場した佐野に対し、プレミアチケットを手にした400人のファンがスタンディングで拍手と歓声を送る。会場には、’94年9月15日に行われた横浜スタジアムの公演――佐野元春 with THE HEARTLANDのラストライヴ――に足を運んだ方も。〈ライブ・フィルム『LAND HO! 横浜スタジアム 1994.9.15』〉は佐野のキャリアにとって、そしてファンにとっても大きな意義のある作品だ。
’94年の横浜スタジアム公演は、翌’95年に12曲収録の映像作品としてパッケージ化された。それ以外は発表されていなかったが、ソニーミュージックのスタッフから「コンプリートな作品にしませんか」というオファーがあり、佐野がこれを快諾して実現に至ったという。
アナログフィルムで撮影された映像をアップコンバート(低解像度で収録された映像を高解像度の映像に変換すること)した本作。さらに「シネサイズで表現したい」という佐野の意向のもと、まさに1本の映画と呼ぶにふさわしい仕上がりとなった。
【期間限定公開】佐野元春『LAND HO!横浜スタジアム1994.9.15』プレミア上映会に登壇
トークショーでは、ライヴ当時の思い出にまつわる話も。「ライヴ全体にドラマがある」という中谷の指摘に対して佐野は、「ドラマということでは、まずはザ・ハートランドの演奏ですよね。“サムデイ”や“ロックンロール・ナイト”をこの仲間で演奏するのは今夜が最後なんだという想いがありました」とコメント。さらに「スタジアムでありながら“集まってくれたオーディエンスの一体感がこんなにすごかったんだ”と、このフィルムを見て初めて感じました」と語った。最後に「よくフィルムの見どころは? と聞かれるんですが、個人的な見どころとしては、最後に上半身裸になるところだと答えたいですね」と笑顔で語りかけた佐野。

▲佐野元春 with THE HEARTLAND
40周年記念盤「CHRISTMAS TIME IN BLUE ー聖なる夜に口笛吹いてー」

▲ウェブマガジンotonano Annex
佐野元春デビュー45周年スペシャル・エディション
「Motoharu Sano 45」