連載|伊波真人のシティポップ短歌

今月のお題「佐野元春 / CHRISTMAS TIME IN BLUE -聖なる夜に口笛吹いて-」

2025.12.15

今月のお題

佐野元春/ CHRISTMAS TIME IN BLUE -聖なる夜に口笛吹いて-1985年


佐野元春にとって初の本格的なクリスマス・ソング。当時のバンドであるTHE HEARTLANDとともにレコーディングして12インチシングルで発表し、翌1986年末にリリースされたアルバム『Café Bohemia』にも収録された。華やかでロマンティックな街を舞台にしたクリスマスを描いているように聞こえるが、“平和な街も 闘ってる街も”という一節を挿入するなど、社会的な背景を色濃く反映した歌詞が印象的。レゲエのビートを取り入れたサウンドも強力だ。2025年には40周年を記念して、CDとアナログ(ピクチャ―レコード)でリイシューされた。

四季のよう心は移ろってゆくもの 桜もやがて雪になりゆく四季のよう心は移ろってゆくもの 桜もやがて雪になりゆく




伊波真人(いなみ・まさと)

歌人。1984年、群馬県高崎市生まれ。早稲田大学在学中に短歌の創作をはじめる。2013年、「冬の星図」により角川短歌賞受賞。雑誌、新聞を中心に短歌、エッセイ、コラムなどを寄稿。ポップスの作詞家としても活動中。ラジオ、トークイベントへの出演なども行う。音楽への親しみが深く、特にシティポップ、AORの愛好家として知られる。著書に、歌集『ナイトフライト』などがある。