2025年8月号|特集 TUBE

【Part2】1987-1989:飛躍~80年代、夏の象徴バンドへ|TUBE Stories 1985-2025

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解説

2025.8.8

文/小川真一


【Part1】からの続き)

国民的夏バンドTUBEの時代到来、そして揺るぎない絆へ


 ’86年に「シーズン・イン・ザ・サン」を大ヒットさせたTUBEは、いよいよ夏バンドとしての実力を発揮していくこととなる。当時のPVを観てみると、海を背景に前田亘輝が熱く歌いあげている。シンプルな映像なだけに、曲の良さと前田のダンシングが強く心に残りる演出となっているが、この夏と直結したストレートさがTUBEの魅力となっていったのだ。

TUBE
「シーズン・イン・ザ・サン」

1986年4月21日発売
作詞:亜蘭知子/作曲・編曲:織田哲郎


 ここまで彼らのことを「TUBE」と書いてきたが、最初はこうではなかった。’85年に「ベストセラー・サマー」でシングル・デビューした際に記されていたグループ名は「ザ・チューブ」と、頭に“ザ”が付いていた。単純に「チューブ」にしたかったのだが、東芝グループの方からクレームが付き、このようになった。チューブ=真空管ということで、商標権の問題があったのかもしれない。 

 がしかしその後、姓名判断をしてもらったところ、“ザ”の付かない「チューブ」のほうが画数が良い、という話を聞かされ、あらためて「TUBE」と名乗るようになった。その改名して初めてとなるシングル「シーズン・イン・ザ・サン」が大ヒット。スタッフ全員が「やった!」と思ったことだろう。

TUBE
「BEACAUSE I LOVE YOU」

1986年9月5日発売
作詞:亜蘭知子/作曲:長戸大幸・西村麻聡/編曲:長戸大幸

 「シーズン・イン・ザ・サン」に続く4枚目のシングル「BECAUSE I LOVE YOU」は、’86年の秋にリリースされた。美しいコーラス・ワークを使った切ないバラードで、前田の声の魅力が存分に出ていた。この曲も前作に続きキリンのCMソングとして使われたこともあり、連続ヒットになるかと思われたのだが、いまひとつ伸び悩み、ベスト10入りは逃してしまう(最高位13位)。

 5作目となるシングル「SUMMER DREAM」は、翌年の'87年の4月にリリースされ、夏が本番になるにつれて売上枚数を伸ばし、最終的にシングル・チャートの第3位を記録。テレビ番組の『ザ・ベストテン』での評判が良く、松田聖子の「Strawberry Time」と競い合いながら見事に第1位を獲得している。ナンバー1に輝いた時、TUBEはツアーで高知県民文化ホールに来ていて、会場近くの桂浜から生中継で出演した。

TUBE
「SUMMER DREAM」

1987年4月10日発売
作詞:亜蘭知子/作曲・編曲:織田哲郎

 この「SUMMER DREAM」のヒットで、“TUBEは夏のバンド”というイメージが出来上がっていった。最初はジンクスのようなものであったのだが、翌年の’88年4月にリリースされた「Beach Time」(最高位4位)によって、春に発売されたTUBEのシングルは夏に大ヒットする、これが恒例行事のようになっていくのだ。



◎TUBE 40周年記念コラボレーション・アルバム!
TUBE 『TUBE×』
(読み:チューブ・カケル)

2025年8月6日発売


◎TUBE初のオールSinglesベストアルバム“Blue”盤[1985-1999]
TUBE 『All Singles TUBEst -Blue-』
2025年6月11日発売


◎TUBE初のオールSinglesベストアルバム“White”盤[2000-2025]
TUBE 『All Singles TUBEst -White-』
2025年6月11日発売


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