2025年7月号|特集 女性アイドル1985

【Part4】南野陽子スペシャル・ロングインタビュー

会員限定

インタビュー

2025.7.23

インタビュー・文/原田和典 写真/山本佳代子


【Part3】からの続き)

周年じゃなくても、これがずっと続けばいいな、いろいろ取り組んでみたいなと強く思っています。


── 南野さんの楽曲の「仮歌」を担当なさっていた広谷順子さんも、素晴らしい音楽家ですね。惜しくも2020年に亡くなられてしまいましたが。

南野陽子 広谷さんは、萩田光雄さんや吉田格さんともお付き合いがあって、私の仮歌を担当してくださったと思います。声のトーンもそんなにキャピキャピの人ではないから、息が合う感じでした。私は譜面を見て歌を覚えるというよりは、広谷さんの仮歌を聞いて、息遣いとかを……真似たとか意識したわけじゃないですが、影響されたところはありますね。

── 広谷さんは作曲家としても「Hello! Good Morning」(’88年のアルバム『グローバル -GLOBAL-』収録)など美しい旋律を提供なさっています。

南野陽子 何曲か書いていただきましたね。広谷さんはピアノで作曲なさるんですが、伴奏の付け方も“テントンテントン”みたいなアルペジオみたいなところがあって好きでした。「夜ヒット」(夜のヒットスタジオ)では広谷さんや木戸泰弘(やすひろ)さんにコーラスをお願いしたこともあります。ただ、萩田さんや広谷さんや上田知華さんと初めてじっくりお話して、仲良くなったのは30周年のコンサートに来ていただいてからです。ちょっと同窓会みたいになって「今度ゆっくりまた会えたらいいですね」ということで、吉田さんのセッティングで亀井登志夫さんや柴矢俊彦さんも入ってみんなでご飯を食べて。私が芝居に出るときも見に来てくれました。ただアイドルだった当時に作家さんとしゃべった記憶はほとんどないですね。ASKAさんは「フィルムの向こう側」(’89年)を書いていただくときに、会って、しゃべって、私をイメージして「MARIA」も作ってくださいました(’90年のアルバム『ギャザー -GATHER-』収録)。他の作家さんは外に出ている私のイメージで作ってくださったと思います。



南野陽子
『グローバル -GLOBAL-』

1988年7月15日発売




南野陽子
『ギャザー -GATHER-』

1990年6月23日発売


── 南野さんの、パブリック・イメージ。

南野陽子 テレビや雑誌の印象や、ドラマのイメージもあったかもしれない。

── その「フィルムの向こう側」や、「メリー・クリスマス」(’88年のアルバム『スノーフレイク-SNOWFLAKES-』収録)にはメッセージ・ソング色もあります。





●南野陽子 (みなみの・ようこ)
1985年、18歳のバースデーにデビュー。CBS ソニーよりシングル「恥ずかしすぎて」をリリース。歌手活動と並行してドラマ『時をかける少女』、『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』に主演し、CM出演や多くのグラビアなどを飾るなど一躍トップアイドルの座を獲得する。歌手として、「楽園のDoor」「はいからさんが通る。」「吐息でネット」等でシングルチャート9作連続1位を記録。女優としても、ドラマや舞台など今までに250作以上の作品に出演し、映画では『寒椿』『私を抱いてそしてキスして』(1992年)で日本アカデミー賞優秀主演女優賞、『三たびの海峡』(1995年)で助演女優賞等を受賞。2025年にデビュー40周年を記念し、3枚組アナログ・レコード『Yoko Minamino 40 th Anniversary Records』を7月23日にリリース。7月27日より、全国5都市を廻るデビュー40周年記念コンサート・ツアー「YOKO MINAMINO 40th Anniversary ~ALL singles~ “楽園のDoor”」も開催。

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