2025年7月号|特集 女性アイドル1985
【Part3】吉田格が語る当時のアイドルシーン
インタビュー
2025.7.18
インタビュー・文/田中久勝 写真/島田香

(【Part2】からの続き)
南野陽子さんは、南沙織さんや竹内まりやさん、ユーミンの歌詞の世界を目指していた。
── 1985年はおニャン子クラブもデビューして、’86年のチャートは52週のうち36週がおニャン子関連が1位という状況でした。
吉田格 そうでしたね、おニャン子はソロでも次々とデビューして勢いがありました。
── 格さんはそんな状況をどう捉えていましたか?
吉田格 正直言って他のアイドルはあまり気にしていなかったというか、全然違うところで作品を作っていると思っていたし、意識したら何もできないです。おニャン子は秋元康さんとフジテレビの世界という受け止め方だったので、我々とは違う世界の存在と思っていたので、そうじゃないところで1位を獲ろうと。チャートで1位を獲らないと、テレビや他のメディアへの露出にも影響する時代だったし、レコード会社同士が情報交換して、発売日が、なるべくぶつからないようにしたり、いい意味で必死だったし、他のアイドルと切磋琢磨しながら成長していった時代だったと思います。だからアイドルが増産されてもピンチともチャンスとも思わなかったし、それよりは、こだわって満足のいく良い作品を作り続ける意義のようなものを感じていました。
── 会社からはプレッシャーのようなものはなかったのでしょうか?

●吉田格 (よしだ・ただし)
1976年にCBS・ソニーに入社。1978年より邦楽ディレクターとなり、川﨑麻世、SHOGUN、原田知世、To Be Continued、知念里奈など50組を超えるアーティストを担当。南野陽子では8作連続を含むシングル9作をヒットチャート1位に送り込む。1999年には「GOLDFINGER'99」で郷ひろみの再ブレイクに成功する。2002年からはソニー・ミュージックダイレクトにて山口百恵トリビュートアルバムや、五輪真弓、大貫妙子、太田裕美、尾崎亜美、辛島美登里、サーカス、ブレッド&バター等々、アラフォー・アイドル“Blooming Girls”(南野陽子、森口博子、西村知美)のプロジェクトも手掛けている。現在 Spring Tune Inc. を立ち上げ、作家マネージメントや音楽制作、イベント制作を始動。


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