2025年7月号|特集 女性アイドル1985

④中森明菜「ミ・アモーレ」|1985年アイドルHIT SONGコレクション!

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レビュー

2025.7.4


中森明菜
「ミ・アモーレ」

1985年3月8日発売
作詞:康珍化/作曲・編曲:松岡直也

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リオのカーニバル情景描写を鮮明に伝える明菜の歌唱力


 中森明菜の歌のうまさについては、いまさら言うまでもない。“花の82年組”のひとりであり、同年の5月にシングル「スローモーション」でデビューした。この時に思ったのは、歌に余裕があるということ。声量にも表情にも余裕があり、全開ではなく85%くらいの出力で歌っている。それぞれが必死に自分のデビュー曲を歌っているアイドルたちの中にあって、中森明菜はまったく異質に見えた。

 本格的に明菜の歌のうまさが世間に伝わったのは「少女A」からになるだろう。続いて「セカンド・ラブ」「禁区」と、その歌唱力を存分に使い彼女のキャラクターが決定されていった。本当の快挙は’84年の「サザン・ウインド」からで、この曲から’88年の「TATTOO」まで、連続16曲をチャートの第1位に記録し続けたのだ。

 「ミ・アモーレ」は、’85年3月8日に11枚目のシングルとして発売された。ジャケットで明菜が意味ありげな指サインをしていることでも話題となった。そして康珍化の情熱的な言葉にのって、曲が始まっていく。

文/小川真一