2025年6月号|特集 ジャパニーズ・フュージョン

㉑鳥山雄司『TRANSFUSION』|名盤21 from『CROSSOVER CITY』

会員限定

レビュー

2025.6.30


鳥山雄司
『TRANSFUSION』

1988年発売

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1. CAPTAIN HADDOCK
2. LUMBERJACK
3. TRANSFUSION
4. SILVER DRAPE
5. LIPSTICK NO.242
6. AN ECSTASY
7. IN HER EARLY DAYS
8. THE MISSING PERSON
9. WORKOUT
10. MY GODDESS

ロック的な下地を前面に出しながら、最新鋭のサウンドでコーディネイトした意欲作


 『世界遺産』のテーマ曲やPYRAMIDのメンバーとして広く知られ、プロデューサー、アレンジャー、セッション・ギタリストとしても八面六臂の活躍をする鳥山雄司。’81年デビューの彼にとって初期のキャリアであるポニーキャニオン時代はニール・ラーセンやバジー・フェイトンとの共演や、スウィート&ジェントルな路線で独特のオリジナリティを確立していた。ギターのサウンドもジャジーなクリーン系が多く、ジャズからのクロスオーヴァーへのアプローチという印象だった。しかし前作である『A Taste of Paradise』(’85年)ではシンセサイザー類の効果的な使用によりデジタル・サウンドを前面に押し出した独自の世界を作り上げた。

文/近藤正義