2025年6月号|特集 ジャパニーズ・フュージョン

【Part4】新世代鼎談! TAMTAM高橋アフィ×パソコン音楽クラブ 柴⽥碧・西山真登

会員限定

座談会

2025.6.25

インタビュー・文/柴崎祐二 写真/増永彩子


【Part3】からの続き)

フュージョンは作りがしっかりしているから、ローファイでぼんやりした音像になっても、ハーモニーが気持ちよく響いてくるんですよね(高橋アフィ)



── 6月号の特集テーマにもなっているコンピシリーズ『CROSSOVER CITY』で気になったタイトルや曲があれば教えて下さい。

柴⽥碧 タイトル単位でいうと、まずはソニーミュージック盤全体に漂っているブライトな感じがとても魅力的に感じました。特に、佐藤允彦さんの「Sapajou Walk」(’79年)が入っているのが個人的には胸熱でしたね。佐藤さんは、フリージャズ時代をはじめ、宮城まり子さんの「虹をかけるこどもたち」の音楽とかも大好きで。


Various Artists
『CROSSOVER CITY - Asayake - 』

1979年6月21日発売
ソニーミュージック編
「Sapajou Walk」(佐藤允彦)、「Avenue」(堀井勝美PROJECT)を含む全15曲収録


── 「Sapajou Walk」もすごく気持ちよく感じるけど、よく聴くとやっぱりプレイは圧倒的に本格派だなと感じます。

柴⽥碧 まさにそうですね。あと、思ったのは、この佐藤さんの曲もそうですけど、各タイトル通して全般的に1980年代前半までの曲が多いなという印象を持ちました。特に音色の面でそう感じたんですが、つまり、ヤマハのDX-7が普及する前までの音がメインという感じがして。それも聴きやすさにも繋がっているのかなと。1985年以降のデジタルシンセの(プリセットの)エレピの音とかって、かなりクセがありますからね(笑)。

柴⽥碧(パソコン音楽クラブ)


── でも、これまでの話だと個人的にはそっちの方により惹かれてしまうんですよね?

柴⽥碧 そうですね。ここに入っている堀井勝美さんの「Avenue」(’87年)は生演奏ですけど、正直、僕が好きなのは、打ち込みメインで作られているこの前の『Hot Is Cool』(’87年)っていうアルバムだったりするので…(笑)。これを機会に、是非そちらも聴いてみてほしいなと。

── 西山さんは?

西山真登 僕はユニバーサル盤に松武秀樹さんのロジック・システムが入っているのが熱いなあと思いました。この曲(「Be Yourself」)が入っているアルバム『Venus』(’81年)も前から聴いてはいたんですけど、フュージョンのつもりで聴いてなかったので。けど、そう言われると確かにフュージョンだったんだなと。

高橋アフィ 一般的には、テクノポップのアーティストっていう認識ですよね。


Various Artists
『CROSSOVER CITY - Mint Breeze -』

2025年6月21日発売
ユニバーサル ミュージック編
「Palm St.」(小林泉美)、「Be Yourself」(LOGIC SYSTEM)を含む全15曲収録


西山真登 そうそう。こんなスムースでソウルフルなビートを作っていたんだと思って改めてクレジットを見てみたら、ベースにネイザン・イーストの名前があって、あ、そういうことか!と。あと、同じタイトルに入っている小林泉美さんの「Palm St.」(’81年)もやっぱり素晴らしいなと思いました。

柴⽥碧 あれは最高。

西山真登 演奏ももちろんすごいし、単純に曲がめちゃくちゃいい。いわゆる「ジャパニーズフュージョン」の一般的なイメージを超えて、先鋭的なクロスオーバー音楽として魅力的に感じます。

西山真登(パソコン音楽クラブ)


── ジャケットの飛ばしっぷりもスゴいですよね。




TAMTAM
東京を拠点とする4人組。当初はレゲエ/ダブバンドとして活動を始め、次第にジャズ、ソウル、サイケデリック・ポップ、ニューエイジ、エキゾチカなど多様なジャンルの影響をブレンドした音楽性へ発展。グルーヴと陶酔感を基盤に、カラフルなメロディと幻想的なサウンドを特徴とする。

メンバーはKuro(ボーカル、トランペット、シンセサイザー、作詞作曲)、高橋アフィ(ドラム、ビートプログラミング)、ユースケ(ギター)、石垣陽菜(ベース)。

2024年、EP『Ramble In The Rainbow』を米・ワシントンD.C.のレーベルPeoples Potential Unlimited〈PPU〉より海外リリース。発売直後にGilles PetersonのBBC Radio 6 MusicやNTS Radioの番組内でいち早く紹介され、翌週にはBandcamp Weeklyの表紙に登場、作品の特集が組まれるなど注目を集めた。以後も各国のラジオやDJにプレイされ、年末にはBandcampやMr. Bongoなど複数の年間ベスト作品に選出。国内ではRolling Stone Japanの “Future Of Music 2024” に選ばれるなど、各地で反響を呼んだ。

フジロックなど国内フェスへの出演に加え、近年はカナダ、韓国、オーストラリアなど海外へも活動を広げている。

2025年5月、フルアルバム『Where They Dwell』をリリース。


HP: https://tamtam-band.com/
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パソコン音楽クラブ
2015年結成のDTMユニット。 メンバーは⼤阪出⾝の柴⽥碧と⻄⼭真登。アナログシンセサイザーや音源モジュールのサウンドをベースにエレクトロニックミュージックを制作している。他アーティスト作品への参加やリミックス制作も多数⼿がけており、ラフォーレ原宿グランバザールのTV-CMソング、TVドラマ『電影少⼥- VIDEOGIRL AI 2018 -』の劇伴制作、アニメ「ポケットモンスター」のEDテーマ制作など数多くの作品を担当。 ライヴも精⼒的に⾏っており、FUJI ROCK FESTIVAL '22へも出演し話題となった。2018年に初の全国流通盤となる1stアルバム『DREAM WALK』をリリース。 2019年、2ndアルバム『Night Flow』は第12回CDショップ⼤賞2020に⼊賞し注⽬を集める。その後も継続的にアルバムを制作し、2024年に5枚目となるアルバム『Love Flutter』をリリースした。2025年7月26日、自身2度目となるFUJI ROCK FESTIVAL '25への出演も決定している。

★2025年で活動10周年をむかえるパソコン音楽クラブ
これを記念して、一連の10周年イベントを計画中!
その第一弾としてアニバーサリーパーティーを開催!!

LIQUIDROOM 21th × PMC 10th
"DANCE ADVANCE"
2025_9_6 SAT (NIGHT)


HP: https://www.pasoconongaku.club/
 music.apple.com/jp/artist/パソコン音楽クラブ/1217718693
 open.spotify.com/artist/5FiN9o11xTdr071qwSHyye
 x.com/pasoconongaku
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