2025年5月号|特集 角松敏生
Part4|Contemporary Urban Musicを巡るストーリー
解説
2025.5.26
文/馬飼野元宏

(【Part3】からの続き)
Part4:芳醇だった80年代のレコーディング環境と、ミュージシャンたちの卓越したテクニックを継承
2022年。角松敏生は’14年の『THE MOMENT』以来、8年ぶりのオリジナル・アルバム『Inherit The Life』を発表した。
タイトルにある“人生の継承”とは、角松にとってこれまで体験してきた、あるいは作品として発表してきた音楽の継承に他ならない。オープニングのナラダ・マイケル・ウォルデン「THE DANCE OF LIFE」のインスト・カヴァーに始まり、16ビートナンバー「THE TIME IS NOW」、シックの「Good Times」と自作「Step into the light」のメドレー、4ビートのミュージカル風ナンバー「夜はコレカラ」、ヒップホップを取り入れた’80sフュージョン「STOMP TO THE BEAT」など、AORからR&B、プログレ、4ビートジャズ、初期EDMまで、60年代から90年代に至る様々なポップ・ミュージックのエッセンスが散りばめられた大作となった。
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Part3|Contemporary Urban Musicを巡るストーリー
解説
2025.5.19