2025年5月号|特集 角松敏生

⑭Luther Vandross『Never Too Much』(1981)|角松敏生に影響を与えた(かもしれない)洋邦名盤

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レビュー

2025.5.22


Luther Vandross
『Never Too Much』

1981年発表

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1. Never Too Much
2. Sugar And Spice (I Found Me A Girl)
3. Don’t You Know That?
4. I’ve Been Working
5. She’s A Super Lady
6. You Stopped Loving Me
7. A House Is Not a Home



ポスト・ディスコ期におけるR&Bの新たな方向性を示した金字塔


 本デビュー作は、ディスコ後のブラック・ミュージックの新たな方向性を示した金字塔的アルバムだ。ヴァンドロスはこの作品以前、デヴィッド・ボウイの『Young Americans』でのバックコーラスやチェンジのヴォーカリストとして活躍していたが、本作で満を持してソロ・デビューを果たし、その類稀なる歌唱力と洗練されたプロデュース能力を遺憾なく発揮した。

文/油納将志