2025年5月号|特集 角松敏生
【Part3】角松敏生スペシャル・ロングインタビュー
インタビュー
2025.5.15
インタビュー・文/柴崎祐二

(【Part2】からの続き)
一言「あの感じで」と言えばすぐに理解してくださる人というと、当時のポップスの制作現場を直接経験している瀬尾さんのような方しかいない
―― 最新作の『Forgotten Shores』について伺わせてください。活動初期から「夏」は角松さんにとって重要なモチーフであり続けていると思うんですが、今作はその中でも特にはっきりと「夏らしさ」にフォーカスした内容になっていると感じました。
角松敏生 僕自身、温暖な気候が大好きなので、どうしても「夏」のモチーフに惹かれるんですよね。ここ(自身のプライベート・スタジオ)も、この季節にしてはかなり暑いでしょう?
―― たしかに、座っているだけで自然と汗ばんできます(笑)。
角松敏生 真冬でもTシャツ一枚でいる生活が好きなんです。そもそも、寒いとすぐ体調が悪くなっちゃうんですよ。もう、歳を取ってからはそれが更に加速してますね。とはいえ、最近のすごい酷暑は世の中的には困りものですよね……。でも、僕にとっては快適なんです。40度超えてきたらさすがに異常は感じますが、30度台は全然大丈夫です。何しろクーラー嫌いなんです。30度超えてきたらやっとクーラーかけますけど、10分くらいかけてちょっと涼しくなったらすぐ止めちゃいます(笑)。その後、予冷で1時間は持ちます。なので僕の夏は相当エコです。冬はその逆ですが(笑)。とにかく夏は好きですが今は酷暑を憂鬱に思う方々も多いですよね。
―― それこそ、80年代の夏は今に比べたら幾分かは過ごしやすかったでしょうね。

●角松敏生 (かどまつ・としき)
1981年6月、シングル・アルバム同時リリースでデビュー。1993年までコンスタントに新作をリリースし、いずれの作品もチャートの上位を占める。年間で最高100本近いコンサート・ツアーも敢行。また、他アーティストのプロデュースを手掛け、1983年の杏里「悲しみがとまらない」、1988年の中山美穂 「You're My Only Shinin' Star」はシングルチャートの1位を記録、今だスタンダードとして歌い継がれている。1993年にアーティスト活動をいったん「凍結」するが、この期間にはVOCALANDなど多数のプロデュースを手掛ける。1997年にNHK「みんなのうた」として発表した「ILE AIYE(イレアイエ)~WAになっておどろう / AGHARTA(角松が結成した謎の覆面バンド)」は社会現象ともいえる反響を集め大ヒット。1998年に「解凍宣言」を行い、アーティスト活動を再開。凍結前と変わらず精力的にリリースやツアー、脚本・演出・音楽を手掛けたプロジェクト「MILAD」など新たな挑戦を続けている。最新作は、2024年から始まった「Contemporary Urban Music」シリーズの第三弾『Forgotten Shores』。5月2日からは全国ツアー「TOSHIKI KADOMATSU Performance 2025“C.U.M”vol.3 ~Forgotten Shores~」を実施中。
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