2025年5月号|特集 角松敏生
②鈴木茂『BAND WAGON』(1975)|角松敏生に影響を与えた(かもしれない)洋邦名盤
レビュー
2025.5.2

鈴木茂
『BAND WAGON』
1975年発表
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1. 砂の女
2. 八月の匂い
3. 微熱少年
4. スノー・エキスプレス
5. 人力飛行機の夜
6. 100ワットの恋人
7. ウッド・ペッカー
8. 夕焼け波止場
9. 銀河ラプソディー
西海岸の乾いた風と日本的な湿度が同居した異様なまでに先鋭的な1枚
鈴木茂『バンド・ワゴン』は、はっぴいえんど解散後、キャラメル・ママ~ティン・パン・アレーといった日本ロック史の転換点を歩んだギタリストが、1975年にロサンゼルスで録音したソロ・デビュー作だが、その音楽性は当時の日本のロック/ポップスにおいて異様なまでに先鋭的だった。リトル・フィートのビル・ペインら現地の一流ミュージシャンを迎え、ベイエリア・ファンクやニュー・ソウル、さらにはクロスオーバー/フュージョンの要素を大胆に取り入れたサウンドは、まさに西海岸の乾いた風と日本的な湿度が同居している。
文/油納将志
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③Stuff『Stuff』(1976)|角松敏生に影響を与えた(かもしれない)洋邦名盤
レビュー
2025.5.7