2025年4月号|特集 シュガー・ベイブ

⑯WINDY LADY(Live)|『SONGS 50th Anniversary Edition』全曲解説

会員限定

解説

2025.4.22

文/油納将志


「WINDY LADY(Live)」
words & music by 山下達郎


シュガー・ベイブとしての解釈と山下達郎の音楽性が交錯するソロ前夜


 1976年1月28日に宮城県民会館で行われた大滝詠一と細野晴臣のジョイント・ライヴ「トロピカル・ムーン」での演奏を収めたものであり、当時のシュガー・ベイブの生の演奏力と音楽的センスを如実に伝える歴史的音源である。山下達郎の作詞作曲によるこの楽曲は、後に山下のソロ・アルバム『サーカス・タウン』に収録されることになるが、この時点ではシュガー・ベイブのレパートリーとして演奏されており、バンドとしての解釈と山下個人の音楽性が交錯する興味深い1曲となっている。